介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護施設で働く介護福祉士の役割とは?どうすれば資格取得できるのか

2021.01.17
分類:その他

介護施設で働く方の中には、介護福祉士という資格を保有している方もいます。

この介護福祉士とは、社会福祉士および介護福祉士法に基づいた専門的知識・技術を保有しており、適切な介護を行い介護スタッフにも指導を行うことができると認められる国家資格です。

介護福祉士には、介護施設を利用する方の生活全般を理解し、介護に関しての適切な判断と行動を可能とすること、そして円滑な人間関係を築くことができるコミュニケーション能力などが求められます。

高齢化により介護ニーズが高まる中で、介護福祉士の役割は重要になっており、社会からも期待されているといえるでしょう。

介護福祉士の主な役割とは?

介護福祉士は介護業務のほか、介護方法や生活動作に関しての説明を行い、介護に関しての相談にも対応します。

身体介護については、日常生活を単独で行うことが難しい利用者に対し、食事・排泄・入浴などの生活動作をそれぞれの症状や環境などに応じて介助していくことになります。

また、身体介護とは別に利用者の生活援助を行うこともありますし、利用者が介護を必要とする状態になったときに社会の一員として穏やかで安定した生活が送れるよう支援していくことも役割として期待されています。

利用者やその家族に対し助言を行い、介護に関しての様々な相談などを受け、良い形で介護を受けることができるような適切なアドバイスを行います。

 

介護福祉士が働く介護施設の種類

介護福祉士が働く介護施設などの事業所はいろいろですが、大きく分けると居住施設型と特定施設型に分類されます。

主な介護施設としてたとえば、

・特別養護老人ホーム

・介護老人保健施設

・グループホーム

・デイサービスセンター

・在宅介護事業所

などが種類として挙げられるでしょう。

 

介護福祉士になる場合の流れ

介護施設で働くスタッフの中にも、いずれは介護福祉士になりたいと考えている方もいるかもしれません。

介護福祉士は、専門学校や短期大学、大学など厚生労働大臣が指定する養成施設を卒業し介護福祉士資格を登録するか、3年以上介護実務経験または高等学校の福祉科福祉コース卒業後に国家試験に合格することが必要です。

なお平成29年度からは、介護福祉士養成施設卒業者にも国家試験受験資格が付与されることになったため、さらに取得までの道が広がったといえます。

厚生労働大臣指定の要請施設や福祉系高校を卒業せず、社会人から介護福祉士を目指すのなら介護などの業務に3年間従事することが必要ですし、実務者研修の受講修了も必要なのですぐに取得できるわけではありません。