主に物流業界などで耳にすることが多い「ピッキング」という作業は、必要な品物をピックアップする=集めることです。
物流倉庫で働くピッキングスタッフは、倉庫内に収められている品物を出荷するためには欠かせない人材であり、様々な種類の倉庫に配置されます。
介護施設でもこのピッキングという作業が必要になることがありますので、具体的にどのようなことに注意しながら行えばよいか把握しておきましょう。
そもそもピッキングとは、事前に準備された注文書やリストに沿って、指定された品物を集めまとめる作業のことです。集めた品物は、検品や梱包を担当する人へ受け流していきます。
倉庫の規模が大きければ、中に保管されている品物の数や種類も多くなるため、作業に必要となる人材も増えます。
倉庫によって扱う品物は異なりますが、食品・日用雑貨・衣料品・電化製品など、大きさや重さも違うものを集めていき、ベルトコンベアなどに載せて流すことが基本となります。
インターネット通販などの倉庫では不特定多数の商品が保管されていますので、より作業負担は重くなると考えられるでしょう。
介護施設でピッキングが関係するときとは、たとえば冷凍食品会社などが全国の介護施設などに商品を出荷するときなどです。
細かく決められた献立に沿い、店舗ごとの仕分けピッキングも必要ですし献立別に仕分けピッキングすることも求められます。
また、介護施設に納品される日用品や事務用品、医療材料などの品物も倉庫からピッキングされ出荷されたものといえます。
倉庫を担当者が自分の足で回り、必要な品物や商品を取り出していくことになりますので、ピッキングする方はある程度の体力を必要とするでしょう。
介護施設ではたくさん洗濯物を洗うことになりますが、洗剤などはかなり重さがあるため、体力勝負といえる作業です。
そもそもピッキングは一人で集中し作業することを得意とする方や、縁の下の力持ちとしての作業に徹したい方に向いています。
介護施設だけでなく医療機関などもピッキング作業に支えられているといえます。重い荷物を運ぶためには体力が必要であり、広い倉庫を回って必要な品物を集める集中力も求められます。
介護ケアも介護計画に沿いながら集中して行うことが必要であり、さらに体力も重要となります。ピッキングと介護ケアは似た部分もあると考えられるでしょう。