介護施設を大企業が運営している場合、その企業は介護事業だけでなく他のビジネスも併用して行っていることが多いといえます。
もともとは介護分野の企業ではなかったけれど得意な事業を活かし、介護サービスを充実させ運営するといった形など、他の介護施設と差別化させる動きが見られます。
その中でも大企業の場合、福利厚生が整っているなど就職や転職にも比較的人気が高くなることが特徴といえるでしょう。
介護施設を運営している大企業はいろいろありますが、中でも特に有名な企業は次のとおりです。
介護と医療に強い介護業界の最大手といえるのがニチイ学館です。介護大手企業であるコムスンの事業を吸収したため、グループホームや訪問サービスなどの拠点数もかなり多く、積極的に介護事業を展開しています。
なお、ニチイ学館は介護事業だけでなく、語学事業や人材育成などにも力を入れている企業でもあります。
外食産業を事業展開する企業であるワタミの介護事業を2015年10月に買収し、さらに12月には上場大手企業であるメッセージを買収するなど、規模拡大を積極的に行っています。
介護に関しての悩みをトータルしてサポートできる体制を構築しており、一貫してサービスが提供できることが強みの企業です。
介護付有料老人ホーム事業のフランチャイズ化など、国内で拠点数を拡大させています。
教育や語学などの事業で有名な企業ですが、介護事業では入居型介護サービスなど提供しています。
看護師や介護士の人材派遣、高齢者向け配食サービス事業なども展開しているため、グループ内で求められるサービスが提供できることが強みといえます。
人材派遣や福祉車両・器具のリース事業などを行う企業ですが、介護事業ではデイサービス事業がトップクラスの規模を誇っています。神奈川県をメインに全国で事業所数を拡大させています。
警備サービスなどの企業ですが、保険・医療・介護事業などにも多角的に進出していることが特徴です。
在宅介護の高齢者が安心して家で生活できるように、セキュリティサービスなど強みを活かした支援を行っています。
レンタルマットやモップなどを提供しているイメージが強いユニマットですが、高齢者複合介護施設をブランド展開しています。
このブランド戦略により介護事業の売上高は上昇傾向で、特にショートステイはトップクラスの実力です。