機械警備・常駐警備・ホームセキュリティといった警備事業を行う綜合警備保障株式会社(ALSOK)では、通常のホームセキュリティだけでなく見守りシステムや介護施設運営など、高齢者に関連するサービスも展開しています。
警備と介護事業者に何か共通点はあるのだろうかと感じる方もいるでしょうが、見守りや安心を提供できるのは警備事業ならではの強みです。
そこで、具体的にどのような高齢者向けの事業を行っているのかご紹介します。
ALSOKは首都圏を中心として、在宅介護・施設介護・福祉用具販売・レンタルなどを行っていますが、高齢者向けの「HOME ALSOK みまもりサポート」の開発を通じサービス範囲を高齢者マーケットまで少しずつ拡大したといえます。
介護への参入も、高齢化が進む中で見守りサービスなどを利用している顧客に対し、介護サービスも提供するといった形で進んだと考えられます。
いざというとき自宅に駆けつけて安心を提供できるのは警備会社が基盤である強みであり、警備も提供できるALSOKだからこそ安心できるということでしょう。
介護施設と近隣のALSOK事業所が連携し、避難訓練や災害訓練なども実施して、いざというときに備える体制も整備しているようです。
認知症高齢者の徘徊対策商品として販売されているのが、みまもりタグ・みまもりタグ専用靴・みまもりタグ感知器です。
それよりも前から、認知症の高齢者・女性・子どもなどを対象とした通話機能・安否確認付きのモバイル型見守りセキュリティデバイスである「まもるっく」は提供されていました。
しかしGPS機能が搭載されたことで、認知症の高齢者などは大きいサイズのものを常時携帯できず、充電なども忘れてしまうといった問題が起きていたようです。
認知症の高齢者が常に携帯すること自体が難しいため、靴に装着できるタイプのものが開発されたといえます。
みまもりタグの場合、Bluetooth無線技術で小型化を実現させ、約20メートルの範囲であればみまもりタグ感知器で無線をキャッチできます。
外出や帰宅などを検知すると家族にメールが届く仕組みになっており、内の動きも検知できるため、一定時間反応がないときにも通知されます。
もし必要があれば現場に隊員が駆けつけてくれますし、室内温度や湿度などの測定も可能なので、高齢者に多い熱中症対策にも役立つことが魅力です。
仮にみまもりタグ感知器を各所に設置すれば、街全体が高齢者を見守ることにつながるでしょう。