介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護事業者のうち生活援助を行う訪問介護の特徴

2021.06.16
分類:その他

日本は少子高齢化が進んでいるため、高齢者人口が増えていくのに伴って、支援を必要とする要介護者や要支援者に対する介護サービスも多種多様に準備されるようになりました。

中でも自宅で生活援助を受けることができる訪問介護は、施設に入所したくてもできない方にとって大きな支えになっているといえます。

そこで、自宅で家族の介護を行っている方やこれから介護を始める方に紹介したい、訪問介護のサービスについてご説明します。

訪問介護を利用するメリット

訪問介護とは、訪問介護員(ホームヘルパー)や介護福祉士(ケアワーカー)が、介護を必要とする方の自宅を訪問して、食事・排泄・入浴といった身体介助や掃除・洗濯・調理といった生活援助と通院の外出移動支援を行うサービスです。

これまで通り、住み慣れた自宅で介護サービスを提供してもらえることで、精神的なストレスを感じることなく快適な生活を送ることができます。

老人ホームなど施設に入所するときよりも費用を安く抑えることが可能となることもメリットとして挙げられます。

また、最近では一人暮らしの高齢者も増えていますが、身体介助や生活援助を受けながら話し相手と接する機会になるため、社会的な交流が減少しがちな高齢者の助けにもなるといえるでしょう。

親と離れて暮らす子など、一人で生活する親の健康状態や安否を知る有効な手段としても役立つことができます。

 

訪問介護で利用できるサービス

訪問介護では、主に次のようなサービスを利用できます。

身体介助

身体に直接触れ行う介護サービスであり、衣類着脱・食事・入浴・排泄・体位変換・散歩補助・口腔洗浄など、身体や精神状態に対応するケアを行います。

生活援助

一人暮らしの高齢者や、本人やその家族が何らかの事情で家事を行うことができない場合など、身の回りの世話をしながら日常生活を支援します。

食事の準備・掃除・洗濯・ゴミ出し・日用品の買い物の代行・服の補修・整理整頓などが挙げられます。

ただし家事代行サービスではありませんので、利用者ではなく他の家族の部屋を掃除することやペットの散歩、換気扇の掃除や窓ふき、庭の手入れといったことまではサービスに含まれません。

通院するときの乗車・降車の介助

通院等乗降介助のことで、介護保険タクシーとも呼ばれることがあります。

介護保険タクシーは、訪問介護事業者の介護職員資格を持っているタクシードライバーが送迎を行い、車への乗降や移動の介助を行います。