新たに介護業界で働いてみたい方や、これまで別の施設で働いていた方などが転職するときなど、まずはどのような介護施設か見学してみたいと考えるものです。
介護事業者は現場スタッフとして働いてくれる人材を増やすためにも、転職を希望している方がどのように介護施設の確認をしているのか、その見学方法を把握しておきましょう。
【大見出し】介護施設の見学が行われるまでの流れ
介護施設で働いてみたいという場合、施設の見学申し込みは電話連絡による方法が一般的です。
その際、
施設を訪問する日時
施設を訪問する人数
重要事項説明書など受け取りたい書類
施設までの交通手段
試食の申し込み
など、必要項目について確認しておきましょう。
介護施設の見学時間を見学希望者が指定してくる場合もありますが、比較的施設のタイムスケジュールに合わせ、10時から15時までの間で設定したほうがよいといえます。
一般的に10時から15時までの利用者の生活は、
10:00 水分補給・入浴
12:00 昼食
13:00 トイレ介助・自室やベッドで休憩
14:00 レクリエーション
15:00 おやつ
といった流れです。
入浴や排泄などの介助は、利用者のプライバシーもあるため見学してもらうことはできません。
昼食のときであれば、食事の介助や、既存のスタッフの利用者に対する配慮などが確認しやすい上に、施設で生活する方やスタッフが食堂に一斉に集まります。
施設や利用者、働いているスタッフの雰囲気などとらえやすいといえるため、昼食の時間に見学したいと希望するケースも少なくないようです。
【大見出し】見学希望者が確認しているポイント
利用者に対する配慮も必要なため、見学のときには共有スペースへの案内が主となります。
見学希望者は限られた時間の中で、施設や利用者、既存のスタッフの雰囲気や提供するサービスなどを確認することになります。
沢山の情報を見聞きしようとしていますが、具体的に次のようなポイントを確認していると考えられます。
・利用者や介護スタッフの様子や雰囲気
・施設内の臭いや汚れ(清掃は行き届いているか)
・契約内容(料金・入居・退去条件・パンフレットなどから確認)
スタッフ同士のコミュニケーションはもちろん、利用者に対しどのようにサービスを提供しているか、気配りできる対応はできているか確認します。
よい施設だと感じれば転職を希望することになりますが、実際に勤務することになれば今働いているスタッフは同僚や先輩として一緒に仕事をすることになるからです。
そのため誰に見られても恥ずかしくない対応を普段から心掛けることが必要といえるでしょう。