介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護の未来とは?この先どのような変化をたどっていくのか

2022.02.01
分類:その他

これから迎える問題として「2025年問題」が挙げられますが、これは団塊の世代が後期高齢者に達し、介護・医療費など社会保障費が急増することを意味しています。

さらに2035年には、団塊の世代の子世代が65歳以上になるため、さらに問題は深刻化することが予測されます。

介護人材不足は今後、ますます顕著になると考えられますが、実際に介護業界はこの先どのように変化していくのか、その未来について考察していきましょう。

介護の未来は暗い?それとも明るい?

介護業界にいる方たちはそれほど高い負のイメージは持っていないものの、外部から見た介護業界の未来は暗い印象を抱いている方もいます。

そこで、実際に介護業界や介護職の未来は本当に暗いのか考えていくことが必要ですが、特に最近では人にかわってロボットなどが導入されるケースも見られるようになりました。

業務を効率化させ、人に変わって仕事してくれるロボットの存在は心強いと感じる反面で、今の介護職の仕事をロボットにとってかわられるのではないかといった不安の声もあります。

 

介護現場で最新技術が導入される未来により解決できること

介護職は、今後、人がやるべき仕事だけになるといった考え方もあります。

だんだんと仕事が最適化され、対話など人にしかできない仕事の価値が高くなっていけば、仮にロボットなど最新技術が導入されることが当たり前になったとしても、人によるサービスの提供に付加価値が生まれます。

人が行うべき仕事こそが介護サービスの価値と認められたときには、あらゆる介護施設でサービスの質による差別化がされ、競争意識も生まれるようになるでしょう。

競争意識が生まれれば、質の高いサービスを提供するための人員を確保しようと、介護士の賃金を上げる事業所も増えてきます。

このように介護ロボットを介護現場に導入することは、今の人手不足を解消する目的だけでなく、介護業界の抱える本質的な問題の解決にもつながるといった考え方もあるようです。

今のままでは、2025年問題や2035年問題をクリアすることは困難といえますが、AIやロボット、IOTなど最新技術を導入し、うまく活用することで介護職の負担軽減や業務効率化につなげることができます。

その後は人の仕事がロボットにとってかわられるわけではなく、人によるサービスの価値が高まると考えれば、介護職の未来は決して暗いものではないと考えることができるでしょう。

ただしAIやロボット、IOTなどはあくまでも手段の1つといえるため、注目しすぎると介護の本質とは何か見失うことになりかねませんので注意しましょう。