普段は老人ホームなど介護施設で生活をしている利用者も、年末年始は家族のもとに帰り、のんびりと大晦日やお正月を迎えたいと考えている方は少なくないでしょう。
介護施設は年末年始も休むことなく、介護サービスを提供しているため、そのまま施設で過ごすこともできるでしょうが、施設内ではサービス提供にむけてどのようなことが行われているのか説明していきます。
12月に入ると、老人ホームなど介護施設では新年を迎えるためのいろいろな準備を行うことになります。
スタッフだけでなく、利用者もそれぞれ得意なことやできることに向けて取り組んでいくことになりますが、その1つがサークル活動です。
曜日ごとにいろいろなサークル活動を設けている施設では、活動により作成した作品などの展示に向けて準備をすることもあれば、新年会の出し物として練習を行うこともあります。
年末年始でもスタッフが常時施設に待機し、サービスを提供できる体制を続けることはかわりませんが、休みを取るスタッフも増えるため人手が足りやすくなるとも考えられます。
利用者の中にも年末年始の数日は家族のもとに帰り、一緒に過ごすといった方も少なくなりません。
ただ、一時帰宅を受け入れるときには家族が十分に注意して、日々の生活を支えることが必要ですが、施設側はいつ戻ってきてもよいように受け入れ体制を整えていることがほとんどです。
年末年始は空気が乾燥しやすく、寒さなどで高齢者も体調を壊しやすくなる時期です。
たとえば風邪や感染症などにもかかりやすいため、一時帰宅する場合には本人だけでなく、その家族も体調管理には十分注意が必要といえるでしょう。
もしインフルエンザなどに感染していることに気がつかず、施設に戻ってきた利用者がいた場合、そこから施設内で感染を拡大させてしまうリスクもあります。
他の利用者が安心・安全に施設で生活を続けることができるように、感染予防対策などは徹底して行ってもらうこと、施設の室内の温度調整などにも気を配ることが必要といえるでしょう。
一時帰宅したときも、できる限り施設と同じ室内の温度を保ってもらえるように、家族などに伝えておいたほうが安心です。
暖房などをうまく活用し、室温を一定に保つようにしてもらいましょう。