介護施設などでは、利用者が気分をリフレッシュすることやコミュニケーションをとるためなど、様々な理由で「レクリエーション」を開催しています。
利用者同士が触れ合うよい機会になるだけでなく、楽しさや喜び、達成感など様々な感情を得ることができるきっかけになることもあれば、軽く身体を動かすなどリハビリとして有効な場合もあります。
いずれにしても利用者が楽しいと感じる内容であることが重要であり、レクリエーションとして行う内容によって効果は異なります。
そこで、介護事業者が知っておきたい高齢者が楽しいと感じることのできるレクリエーションをいくつか紹介していきます。
介護現場で行うレクリエーションは、高齢者が楽しいと感じることができるものであることが必要です。
その上で、実際に施設などで行われているレクリエーションの種類は主に次の4つです。
脳を刺激するタイプのレクリエーションで、たとえば言葉遊びやクイズなどが該当します。
認知症予防や進行を防ぐ効果が期待でき、普段と異なる脳の部分を活性化させることも期待できます。
運動をしながら楽しむタイプのレクリエーションですが、激しい運動ではなく軽く体を動かし楽しむことができるものを選びましょう。
体を動かせばリハビリ効果が期待でき、生活リズムも改善させることにつながります。
また、ずっと部屋で閉じこもり気味の入所者などがストレスを解消するよい機会となるでしょう。
料理など創作活動を楽しみながら行うレクリエーションで、手芸や工作、塗り絵や切り絵などで指や手を動かし脳を刺激します。
認知能力が低下することを防ぐ効果が期待できるため、デイサービスなど多くの介護施設で取り入れられているレクリエーションです。
歌や音楽など、リハビリ目的ではなく楽しんだり不安解消したりなどを目的としたレクリエーションを指します。
抱える悩みや不安、緊張感などを解消できるため、ストレス軽減にも繫げることができるでしょう。
他にも何も道具を使わずにできるレクリエーションを3つ紹介します。
立ち上がり強化に向けた体操や、腰痛・肩こりを改善させる体操、音楽を使ってリズムを取る体操などで、楽しく身体を動かしましょう。
手を使わず、口を使ってじゃんけんをするゲームです。
・「グー」…口をすぼめる
・「チョキ」…舌を出す
・「パー」…口を大きくひらく
といった動作でじゃんけんをするため、脳トレだけでなく誤嚥予防につなげることができます。
曲の冒頭部分を流し、タイトルを当てる簡単なクイズです。昔きいたことのある曲などを懐かしむことや、集中力を養う効果が期待できます。