家族の介護が必要となったとき、介護を受ける方ではなく介護をする方がストレスを抱えてしまい、介護疲れや介護うつといった状態になることもあります。
介護をしていて疲れやストレスに悩む方が、感じる負担を軽減させるためにはどうすればよいのか、その方法について説明していきます。
家族の介護がある日突然必要になったときには、
・家族が要介護者になったことに対するショックを受ける
・何をするべきか、何から始めるべきかわからず混乱する
・介護する時間が必要となり仕事に影響を及ぼす
など、精神的負担が家族にかかることとなります。
介護と仕事を両立できなくなったとき、仕事を退職する介護離職が必要となれば、経済的負担も重くなるため、より精神的な部分でつらくなりやすいといえるでしょう。
身体的・精神的・経済的な負担が重くなれば、疲労を溜めて介護疲れになる可能性もあります。
さらに在宅で家族のみ介護するときなど、周囲から孤立しやすくなる傾向がみられるため、誰かに相談できる環境を作っておかなければ「介護うつ」や「介護放棄」に繋がるリスクも高くなってしまいます。
家族の介護により、自分が介護しないとならないという思い込みや責任感で、よりストレスが蓄積しやすくなります。
ストレスが溜まっていることにすら気がつかず、知らない間に介護疲れになってしまうケースもあるので注意が必要です。
仕事をしていても、職場に家族の介護が必要になったことを相談することが難しく、仕事を調整しないまま介護を続けようとするケースも見られます。
介護と仕事を両立させるためにも職場に理解を得ることが重要です。
家族の介護を続けることでストレスを抱えると、介護を必要とする方に対する虐待問題などが発生してしまうケースもあります。
虐待は暴力をふるうだけでなく、暴言やお金を勝手に使うなど経済的虐待などもあるため、自身の行為が虐待に該当しないか意識の向上が重要です。
また、介護疲れがひどくなると、慢性的な不眠や疲労感で介護うつになる可能性もあります。
家から出られず気分が落ち込み、ストレスからうつ状態に陥ってれば自分の生活すら成り立たなくなってしまうリスクもあるため、一人で介護問題を抱えることなく気軽に相談できる場所を知ってもらうことが大切です。