訪問介護で行う掃除は、利用者それぞれの暮らし方に合わせて行うことが必要なので、その家のやり方をしっかり把握して、快適で清潔な状態で生活を送る手伝いをすることが必要であると理解しておきましょう。
掃除を行う範囲としては、普段過ごす居室、キッチン、トイレ、浴室、洗面所などです。
掃除機を使って部屋をキレイにした後は、床拭きやモップ掛け、壁の掃除やゴミ捨てを行い、部屋の清掃以外にも、衣類の整理整頓、換気、室温調節なども行います。ホームヘルパーと利用者との間に必要なのは信頼関係です。
相手を尊重して、誠意のある言動を心掛け、信用して任せてもらえるように利用者の生活習慣や考え方などを理解した上で援助を行いましょう。
もっとよい方法があると思っても、一方手的にホームヘルパーの意見や考え方、やり方を押し付けるようなことは避けてください。
そして、利用者が何を必ずやってほしいのか、できればやってほしいと思っていることは何か感じ取り、必ずやってほしいと思っていることを優先して行います。
また、利用者の自宅に立ち入り業務を行うため、プロとしての意識を高く持ち、知り得た情報などを口外しないよう、守秘義務は必ず守ることも大切です。
掃除だけでなく曜日にあわせてゴミ出しも行いますが、部屋で見つけたゴミは廃棄してもよいか必ず利用者に確認するようにしてください。
また、地域のルールに従いどのように分別するのか確認し、収集する場所や時間なども守なお、家庭から出される在宅医療廃棄物は必ず自治体のルールに従うようにしてください。誤った方法で廃棄した場合、感染症リスクを高めます。
家事援助の中に、掃除やゴミ出し以外にも洗濯を行うこともあります。
洗濯物を洗濯した後は干して取り込み、たたんで収納することまでを行うことになりますが、アイロンがけや衣類の補修も必要に応じて対応し、柔軟剤や漂白剤なども利用者の好みや希望に応じて行います。
洗濯した衣類をタンスやクローゼットに収納する他、季節の変わり目には夏物と冬物などの衣替えなども行います。
身体介助である下着や洋服への着脱介助に加え、衣類の整理なども生活援助として行うことになります。