福祉業界はストレスが溜まりやすい?その理由はどこにある?

福祉業界はやりがいがある仕事だと感じられやすい一方、ストレスや悩みを抱えてしまい、退職してしまう方が多い業界でもあります。
本来、高齢化が進む日本で社会貢献が可能となる誇り高い業種のため、ストレスを抱えて退職することなどないのでは?と思うものかもしれませんが、なぜ福祉業界はストレスが溜まりやすいのでしょう。
福祉業界で働く介護職員が感じるストレスの理由とは
福祉業界で働く介護職員がストレスや悩みを抱える理由として、職場の運営方針に不満を感じていることが挙げられます。
高齢者と関わり、心のこもった介護サービスの提供をしていきたい!と志を高く持って入社したのに、運営側からは売上を伸ばすように求められたり、介護者に負担の多い無理な内容の企画など、何かが違う…と感じてしまうことも。
そして福祉業界は一緒に働くスタッフ、利用者、利用者の家族など色々な方との関わりがある業界です。
スタッフの少人数でチームを組んでサービスを提供することから閉鎖的な環境になりやすく、経歴や年齢などの異なる方との関わりも多いため、価値観の相違でこの職場は自分には合わないと感じてしまうこともあるようです。
ストレスの最も大きな原因は人手不足?
現在、福祉業界は慢性的な人手不足に悩まされているといわれていますが、労働は大変なのに給料は低く、こんなに頑張っているのに報われないと感じてしまう方もいるようです。
人手が不足すれば、スタッフそれぞれにかかる負荷も大きくなってしまいのも、他の職種より離職率が高くなっている理由といわざるをえません。休みも取りにくくなっているのが現状です。
福祉業界は体力仕事であることが多く、身体的な負担も重なる上に、人手不足で1人のスタッフが抱える業務も増えてしまうのは、身体的にも精神的にもつらい状態となってしまいます。利用者の家族との関係も良好なものに保つことができなければ、ストレスが溜まってしまうこともあるのかもしれません。
医療行為を強いることは禁止!
福祉業界特有の職場環境だけでなく、中には労働基準法を守ることができていない施設の存在もスタッフが抱えるストレスの原因になっていることがあります。
また、資格のないスタッフに対し、これくらいなら大丈夫だから…と、無理に医療行為を強いることはできません。人手不足だからといっても敵便やインスリン注射など介護スタッフには行わせることは違反です。
そのような運営側の対応が、スタッフの心身の負担に繋がり、離職率の高さに繋がってしまうことになると理解しておくべきでしょう。