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福祉業界で活躍する主要企業と呼ばれる企業の特徴

2019.12.28
分類:その他
福祉業界の主要企業とはどのような企業なのでしょう。同じ福祉業界でも、企業によって企業理念や事業内容、風土などは色々とあり、それぞれ特徴が異なります。 そこで、福祉業界にはどのような企業があるのか、代表的な福祉業界の特徴を押さえておきましょう。

株式会社 ニチイ学館

設立は1973年、従業員数は約2万1千名の企業で、医療関連、介護、保育、ヘルスケア、教育、ドッグサロン、さらには中国へ進出するといった事業展開が特徴です。 医師が保険請求業務に追われ、本来の診療に集中できていない状況に問題意識を感じた今の会長が、このままではいけないと創業を決意したことがきっかけの企業といわれています。当初は保険請求業務を医師から請け負う形でスタートさせたようですが、そこからだんだんと事業規模が拡大し、現在のニチイ学館につながったのでしょう。 介護分野では、在宅介護を中心とした事業から始め、2002年東証一部上場から他分野への事業展開という形のようです。

株式会社ツクイ

設立は1969年、従業員数は約2万名の企業で、デイサービスでは日本最大手といわれています。日本全国に約500という事業所を持ち、利用者数も国内トップを誇ります。 福祉業界で事業を立ち上げている企業の多くは、2000年に施行された介護保険制度開始以降の参入企業ですが、こちらの企業は35年介護事業に携わってきたという長い実績があります。 提供する介護サービスの質や顧客満足にこだわり続け、介護・福祉・医療系での人材育成・開発、介護用品通販、福祉車両・用具のリースといったことも行っています。

株式会社ベネッセホールディングス

設立1955年、従業員数は約2千200名の企業で、福祉業界というよりは教育事業などで知名度の高い企業です。 国内教育、海外事業、語学、介護・保育など、運営している分野も色々ですが、中学生向け図書や生徒手帳などを発行する出版社からスタートしています。その後、模擬試験や誰もが耳にしたことのある「進研ゼミ」という通信教育が始まり、2000年には東証一部上場しています。 企業名の「ベネッセ(Benesse)」とは、ラテン語で正しく生きることを意味する言葉であり、生きることの支援をしたい理念に基づき、基幹とされていた教育分野以外に、福祉にも力を入れるようになったようです。 企業によって経営理念や事業スタートのきっかけは異なりますが、充実した生活を送るための支援をしたいという気持ちは共通しているといえるでしょう。