福祉業界の仕事は分野や職種により多岐に渡る

福祉業界の仕事は、納められた税金や保険料などで支えられている「公的福祉サービス」もあれば、それ以外で提供するサービスもあります。
このうち公的福祉サービスは福祉や介護を対象とした法令により様々な定めがされていますが、その対象ではない福祉関係の職場や職種もあるため、福祉業界での仕事は多種多様といえます。
また、地域活動やボランティア活動などで福祉に関わる方も少なくありません。
仕事は分野や職種で多種多様
福祉の分野における対人援助サービスは、まず次の対象・分野に分けることができます。
・高齢者
・障がいを持つ方(身体障がい・知的障がい・精神障がい)
・児童
・その他生活困窮者等(低所得者・母子家庭・婦人保護など)
そして仕事や職種は次の6つの系統に分かれます。
・介護(ケアワーク)
・保育
・相談援助
・看護・リハビリテーション
・栄養・調理
・運営・管理
行政は地域を対象としたサービスの提供
福祉事業所や児童相談所などの行政の相談窓口では、福祉サービスを必要としている方の相談を受け、サービス利用が可能となるような関係機関との調整や継続した相談・援助を実施しています。
地域のサービス提供機関団体との調整や、新たな資源開拓など広域での地域社会を対象とした仕事を行っていることが特徴です。
社会福祉協議会では地域福祉の推進や、様々な民間福祉活動への支援を行っていることが特徴です。
福祉職場での勤務形態の違い
対人支援をサービスとして提供するのは、どのようなサービス内容なのか、その形態により勤務形態は違ってきます。
職種による違いもあり、たとえば入所型施設であれば必ずしもシフト勤務になるわけではなく、栄養・調理を担当する職種や事務系職種などは変則勤務にはなりません。
行政が設けている相談所や社会福祉協議会などは、相談業務がメインとなるため日勤での勤務となります。
福祉業界でこれから働こうという方にとって、勤務する時間帯などを気にするケースは少なくないようですが、特に宿直と夜勤の違いはしっかり把握しておいてもらうようにしましょう。
夜勤とは、夜間も含め常時採用されている勤務形態であり、夕方から翌朝までの勤務となります。
これに対し宿直では、夜勤として採用する勤務形態よりも夜間の必要性が低いケースであり、通常の日中勤務が終了した後で待機する形となることが多いといえます。簡易的な業務を必要とする事態が発生したときに限り対応することがほとんどです。