福祉業界で活躍する社会福祉士の給料相場は?
福祉業界で社会福祉士などの専門家が活躍していますが、働いている職場として挙げられるのは介護保険施設・障害福祉サービス・社会福祉協議会などいろいろです。
医療法人や社会福祉法人の職員として採用されていることが多く、広い職域を特徴とするため比較的給料なども恵まれていることが多いといえます。
一般企業よりも安定した収入を得たいという方には魅力的な専門職ですが、具体的にどのくらいの給料が相場なのでしょう。
社会福祉士の給料は比較的高め
社会福祉法人として働く場合、大卒であれば初任給は年収で270~310万円、月収に換算すると17~20万円くらいが相場といえます。
初任給で見るとそれほど高い給料には感じないかもしれませんが、勤務年数が長くなれば昇給によりさらに安定した収入を得ることが可能となりやすいでしょう。
正社員の給料分布でみたときには258〜311万円が最も多いものの、全体の給与幅で見ると258〜681万円と幅が広いため、どこに勤務するか、経験やスキルなどにより差が出るとも考えられます。
地域別で見たとき、平均年収が高めなのは関東地方であり、特に東京都は338万円と比較的高い水準で推移しています。反対に給与水準が低いのは青森県で、246万円であるなど東京都とは91万円差があります。
様々な福祉業界で活躍できる専門職
社会福祉士の勤務先として挙げられるのは、介護保険施設・障害福祉サービス・社会福祉協議会などですが、他にも次のような福祉業界の施設で働くこともあります。
・特別養護老人ホーム
・介護保険施設
・民間の病院
・児童相談所
・知的障害児施設
・身体障害者施設
・身体障害者養護施設
このように様々な施設などで活躍できるのが社会福祉士の魅力であり、福祉業界では幅広い分野でニーズがあることが特徴です。
福祉業界は人材確保が急務に
2025年になると、人口の約3割が高齢者になるといわれています。今後も高齢者を支える福祉業界のニーズは高まると考えられており、いかに多くの人材を確保するかがポイントとなります。
すでに人材不足が深刻化している福祉業界の問題を解消するため、すでに国も待遇改善など様々な取り組みを行っていますが、解決につながっているとはいえません。
今後は社会的背景から見た社会福祉士などのニーズを鑑みた上で、待遇など改善させていかなければならないと考えられるでしょう。
福祉業界は大変な現場で給料も低いという印象が強いですが、高齢化が進む日本を支える中心的な役割を担う、期待の高い分野であることを多くの若い世代に理解してもらうことが必要です。