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福祉業界で着用するマスクはどの種類のものがよい?

2021.05.26
分類:その他
新型コロナウイルス感染拡大により、日常生活においてマスクの着用は必須となっていますが、福祉業界ではより注意が必要といえます。 しかしマスクにも色々な種類があるため、福祉業界でクラスターを発生させないためには、感染防止に適したマスクを選ぶことが必要です。 そこで、福祉業界ではどのようなマスクを選ぶとよいのか、種類とそれぞれの特徴についてご説明します。

マスクの種類とそれぞれの特徴

現在、マスクは一般的な不織布の使い捨てマスク以外にも、アパレルメーカーやスポーツ用品メーカー、電機メーカーなどの企業がファッション性も重視した多種多様なマスクを製造・販売しています。 しかし福祉業界などではファッション性を重視するのではなく、感染防止に適したマスクを選ぶことが必要ですが、布マスク・サージカルマスク・N95マスクのうちどれがよいのかそれぞれ特徴を確認した上で選ぶようにしましょう。

布マスク(ガーゼマスク)

布マスクのうち代表といえるのがガーゼマスクで、綿のガーゼを合わせて作られています。 ガーゼを12枚から30枚重ね合わせてできており、フィルターがないためガーゼ目より細かな微粒子などは通してしまうことが特徴です。 ただ、使い捨てではなく洗えば何度でも使うことができ、マスクそのものに厚みがあるため保湿効果や保温効果が期待できます。

サージカルマスク(不織布マスク)

一般的に不織布マスクと呼ばれており、医療現場や医療用として使われています。 花粉症の予防などでも家庭用マスクとして販売されていますが、着用した方から排出されるウイルスを含む飛沫を大気に拡がることを防ぐことに適していることが特徴です。 不織布は繊維を織らずに熱的・機械的・化学的作用で繊維を装着・絡み合わせシート状したものです。 3枚重ねが主流となっており、フィルターもあるため医療の現場でも用いられています。

N95マスク

米国労働安全衛生研究所(NIOSH)のN95規格に合格している微粒子用マスクがN95マスクで、このN95は約0.075㎛の試験粒子径を95%以上ブロック可能とする規格を指しています。 日本では厚生労働省による検定規格のRS2区分とDS2区分に合格した防塵マスクをN95マスクとしますが、微生物を含む外気から人を守ることが可能です。 気密性が高くフィルターの目も非常に細かいことが特徴のため、医療現場では感染防止対策に使用されていますが、長時間着用したままでは息苦しさを感じることがあります。