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介護を必要とするまで不安な部分をサポートしてくれるマンションとは?

2020.02.01
分類:その他

高齢が自宅で生活するのは身体的に不便だと感じるけれど、まだまだ元気な状態で老人ホームに入所するのも抵抗がある…という場合、必要なときに介護サービスを利用できるマンションなどがよいと考える方もいるようです。

このような場合、新たな居住の場所として挙げられるのが、「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」や「シニア向け分譲マンション」ですが、どちらも老人福祉法や介護保険法による介護施設ではなく、高齢者住宅という形の住宅になっています。

そこで、サービス付き高齢者向け住宅とシニア向け分譲マンション、それぞれの特徴などを把握しておきましょう

サービス付き高齢者向け住宅とは?

シニア向けの賃貸住宅で、身体機能が低下しても安心して暮らせるようなバリアフリー構造となっており、安否確認や生活相談などのサービスが利用できます。

高齢者住まい法に基づいたバリアフリー構造など、設備の設置にも基準が設けられ、行政に登録や届出を行うことが義務付けられていることが特徴です。

 

シニア向け分譲マンションとは?

これに対しシニア向け分譲マンションの場合、同じく高齢者が利用しやすい手すりの設置や段差の解消などのバリアフリー構造に加え、コンシェルジュが常駐しているといった形で生活支援サービスを利用できることが特徴です。

プールやトレーニングジム、シアタールーム、レストランなど、共有設備も充実しています。

どちらもバリアフリー構造ですが、シニア向け分譲マンションの場合、サービス付き高齢者向け住宅のような基準や届出や登録といった義務付けはされていません。

ただ、テナントに訪問介護事業者やクリニックなどを入れ、高齢の方が必要なときに安心してサービスを利用できる状況を作っていたり、バリアフリー構造を強化したりといった工夫がされていることが多いようです。

分譲なので購入する際に資金が必要となること、そして万一本格的に介護が必要となり、施設などへ入所することになった場合には空いた物件をどうするのか決めておくことが求められます。

 

不安なところだけサポートして欲しいという方にはぴったりの形

どちらも自由きままに生活を送りたいという方や、将来的に不安を感じる部分のサポートを受けたいという方にとって暮らしやすいことが特徴です。

ただ、本格的に介護が必要になったときには、そのまま同じ場所で生活することが難しくなる可能性が出てきますし、介護サービスは契約に含まれていないので、本人が介護事業所と契約することが必要になると理解しておく必要があります。

不安を感じるところだけサービスとして提供してほしいけれど、これまでと変わらず生活を続けたいという方にはぴったりではあるものの、もし本格的に介護が必要となったときのことまで検討しておかなければならないということです。