様々な業種でグローバル化が急速に進んでいるといえますが、建設会社が建築・土木どちらもアジアへ進出したり海外出張したりなど、英語が必要な場面は少なくありません。
今後も海外市場は拡大すると考えられますが、激化する競争のためにもコミュニケーションの土台である英会話力は必須となるでしょう。
そこで、建築や建設の技術者が英語力を高めることの必要性について説明していきます。
建築・建設技術者が英語力を身につけたほうが良い理由として、次の3つが挙げられます。
・海外市場が拡大傾向にある
・国内市場は長期的に縮小傾向にある
・国が海外進出を後押ししている
それぞれの理由について説明していきます。
日本の経済状況に関係なく、急速に海外建設の受注規模は拡大傾向にあります。
市場規模を伸ばしているのは主にまだまだ発展の余地がある発展途上のアジア地域で、今後も継続して市場は拡大されていくでしょう。
アジアのほとんどの国は英語以外の第一言語ですが、第二言語として英語が通じるため、アジアで仕事をするなら英語力は必須といえます。
長期的見たときの国内市場は縮小傾向にあります。
その原因として、人口減少と少子高齢化、経済成長期が終わったことが挙げられます。
この傾向は今後も続くと見られているため、国内だけに目を向け続ければ手詰まり状態になるリスクが高くなるでしょう。
海外で働くことのできる能力を身につけるためにも、英語力は必須といえます。
国は企業が海外へと進出することを促す活動をしています。
たとえば国土交通省は、日本のインフラ技術の輸出に関しての会合をアジア諸国と行い、2021年3月にカンボジアとの間で都市計画や建築法規整備などに関する協力をする合意も締結しています。
2020年には海外インフラプロジェクト技術者認定・表彰制度が設けられましたが、国土交通省が海外で実績を挙げた建築技術者を表彰する制度です。
この流れは、技術者の流動化や建設産業を海外へ進出することを後押ししているといえます。
他にも国土交通省は、中堅・中小建設企業が海外へ進出することを支援するために、海外進出戦略セミナーの開催や海外進出のニーズ調査の結果を踏まえた支援強化など実施しています。