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運送に便利な軽貨物車とは?一般的な軽乗用車との違いなど簡単に解説

2023.05.22
分類:経営

荷物を運送するとき軽自動車を使うなら、乗用で使用される軽乗用車ではなく、貨物を運ぶことを目的とした軽貨物車が便利です。

 そこで、運送に便利な軽貨物車とはどのような軽自動車なのか、一般的な軽乗用車との違いなどについて簡単に解説していきます。

軽貨物車とは

 軽貨物車も軽自動車に含まれるものの、貨物(荷物)を輸送することを目的とした軽自動車です。

 国土交通省の軽貨物車の条件として、以下のことが挙げられています。

 ・物品積載設備を最大に利用した場合、物品積載設備の床面積が0.6㎡以上である

・乗車設備を最大に利用した場合、残った物品積載設備の床面積が乗車設備の床面積より大きい

・乗車設備を最大に利用した場合、残った物品積載設備に積載できる貨物重量が、乗車設備に乗車できる人員重量より大きい

・物品積載設備が屋根および側壁でおおわれている自動車の場合、側面または後面に開口部の縦および横の有効長さが縦600ミリ横800ミリ以上で、鉛直面への投影面積が0.48㎡以上の物品積卸口を備えている

 軽貨物配送で使用されている軽自動車は軽貨物車ですが、軽トラックや軽バンなどの呼び方もあります。

 車両規格は一般的な軽乗用車と同じく、全長3,400mm以下・全幅1,480mm以下・全高2,000mm以下・排気量660cc以下です。

  

軽乗用車との違い

 軽貨物車は軽乗用車と異なり、荷物を多く運ぶことができる様々な工夫がされています。

 たとえば後部座席シートを倒したときには、後部を荷台として広く使うことができるようになり、荷物の積み込みがスムーズにできるように開口部も広めです。

 サスペンションも固めでタイヤも頑丈であり、重い荷物を運ぶときにも耐えることができるようになっています。

 軽バンと呼ばれる車の場合、配送に使われることが多いことから、荷室スペース確保と直進安定性を保つため、前輪と後輪の距離であるホイールベースがより長めになっています。

 軽トラックと呼ばれる車の場合、あぜ道や農道などの走行を想定した小回りや凹凸乗り越えなどに不都合が生じない短めのホイールベースです。

 

 軽貨物車の魅力

 軽貨物車で運ぶことができる荷物は、高さ120cm・横130cm・奥行180cmまでの大きさのもので、最大積載量は350キロです。

 コンパクトなボディであるため小回りも利き、大型トラックでは通ることができない狭い道もスムーズに配送できます。

 また、運転席から見える位置に荷物が積まれるため、荷物の状態を常に確認することができることも魅力といえるでしょう。