エコとは「エコロジー(Ecology)」を省略した和製英語であり、自然や環境に配慮して活動することなどを意味しています。
経済活動におけるエコとは「エコノミー(Economy)」に由来した意味で使用されていますが、環境を示すエコロジーと経済のエコノミーの両面で、環境保持や経済発展を意識する考えが広まっています。
製品やサービスの提供、生活スタイルなど、様々な場面で「エコ」という言葉が使われるようになりました。
エコに取り組むことで、環境保持以外にもいろいろな効果を生むことが可能です。
介護施設が環境に配慮し経営すれば、社会的にもイメージが上がるでしょうから経営戦略としても大切なことといえます。
そして新たな価値観を持つミレニアム世代は、このエコに高い関心を示している世代でもあります。
実際、世界経済フォーラムが実施した18~35歳を対象にした調査では、世界に影響を与えている最も深刻な問題は何かという問いについて、気候変動や自然破壊と約半数の方がこたえています。
人材不足が深刻化する介護業界ですが、特に若い世代の働き手が不足しています。そのためこの世代層をターゲットとして捉えるためにも、介護施設はエコな価値観を全面的にアピールすることがポイントとなるでしょう。
スーパーのレジ袋をなくそうと、エコバッグやマイバッグを持参する動きもすっかり浸透しています。使い捨てのストローやおしぼりなどをできるだけ受け取らない、マイボトルの持参なども同じくエコへの取り組みの1つです。
個人がエコに取り組んでも、それほど大きく影響することはないだろうと思うかもしれませんがそんなことはありません。さらにエコを実践する方の家計にも、よい影響があるといったメリットもあります。
節電や節水、食品ロスを削減させることや、自然と共生した食材を選ぶことで、環境を守るだけでなく健康も守ります。
使い捨て用品をできるだけなくせばその分、購入にもお金がかからなくなりますし、ゴミを削減できるためゴミ袋にかかるお金も削減できます。
もちろん、節水や節電で、ライフラインにかかる費用も節約できます。介護施設でも同様に、エコに取り組むことでそもそも経費を削減できるというメリットがあることを忘れないようにしておきましょう。