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建設工事現場で現場監督はなぜ必要?担う役割とは

2021.01.06
分類:経営

土木工事や建築工事など、様々な工事現場で現場監督は欠かすことのできない存在です。

現場監督の仕事として、まず土木工事では道路や橋、ダムやトンネルなどをつくり、建築工事ではビルや住宅などを建てる上での施工計画を立案し、安全に予算を守りながら工期まで工事を進めるマネジメント業務が挙げられます。

建設工事現場で予定通り工事を進めるため、そして工事の安全や品質を確保し、予算の範囲で費用をおさめるために管理していかなければなりません。

そのため現場監督は施工管理ともいわれる業務を担い、職人など作業者にも指示・命令する立場でもあります。

現場監督の役割とは

建設工事現場の現場監督は、実際の現場作業は基本的に行わず、担当する工事の種類や規模などで役割が異なってきます。

建設工事には土木工事と建築工事がありますが、発注者からこれらの工事を一式で請け負う総合建設業を営んでいるのがゼネコンといわれる企業です。

規模の大きな工事を中心として請け負っていますが、たとえばゼネコンの現場監督であれば、サブコンと呼ばれる専門工事業者をマネンジメントしていきます。

工事を担当するのは、大工・電気・設備など工種ごとのサブコンの職人の方たちです。

そして専門性の高いサブコンにも現場監督がおり、ゼネコンの現場監督と協力しながら工事を進めることになります。

 

現場監督が担当する管理業務の内容

現場監督が担当する管理業務とは、工程管理・原価管理・品質管理・安全管理という施工管理の4大管理といわれる部分です。

工程管理は決められた工期を守るために、工事のスケジュールを管理・調整することです。

工程管理表を作成し、どの工事業者がいつからいつまで工事を行うのか、すぐに把握できるようにしておくなど事務的なことも行います。

原価管理は主に予算管理のことで、実行予算と原価を管理することになります。差異が発生したときには、施工計画を見直することもありますし、工事業者を変更するなどで利益を適切に確保することに努めていきます。

品質管理とは、設計図書や仕様書通りに寸法・強度・機能・材質など、品質が満たされているのか確認していきますが、評価の対象ごとの試験方法を用いることになります。

安全管理では事故のない安全な建設現場環境となるために、作業環境を整備することです。5S運動やヒヤリハット運動の推進の他、安全に対する意識向上や知識を高める安全大会などを実施することも行います。