建設工事業情報ラボConstruction Business Information Lab

建設工事の仕事を3Kから新3Kに変えるための取り組みが必要

2022.01.16
分類:経営

建設工事の仕事は、きつい・きたない・危険の頭文字を取った「3K」と呼ばれており、このマイナスイメージが定着していることで人材不足を深刻化させています。

しかしこのままでは人が集まらず、いずれ建設業界は衰退してしまうことになるでしょう。

今後はこれまでの3Kのイメージを払拭する「新3K」のイメージを定着することが必要といえますが、具体的にどのようなプラスイメージに変えていけばよいのか説明していきます。

建設工事の3Kイメージ

建設工事の仕事は主に外で行うものであり、土や埃にまみれながら、高所に上る作業もあるなど、「きつい・きたない・危険」の「3K」のイメージが強いといえます。

しかし人々の暮らしに欠かすことのできない仕事であり、社会貢献しているといえる建設工事作業員は、もっと高い評価を受けるべきといえるでしょう。

建設業の仕事は、暮らしに欠かせない必要不可欠な仕事でありながらも、「きつい・きたない・危険」の「3K」と呼ばれるがゆえに求人募集を出しても応募者が集まりません。3Kだけにとどまらず、「給料が安い・休暇が少ない・かっこ悪い」の3つを加えた「6K」と呼ばれることもあるほどです。

そこで国土交通省と日本経団連は、平成27年に新しく従来の3Kを覆す「新3K」を提唱しました。

「新3K」は、「給料が良い・休暇が取れる・希望が持てる」の3つの頭文字によるものです。

 

3Kで求職者を増やす

建設業の「3K」は今「新3K」へ変化していますが、人材確保が急務なのは建設業許可業者の数も平成9~平成11年をピークに減少し続けているからです。

さらに現在、建設工事の現場で働いている従業員も高齢化が進んでおり、必要なマンパワーの確保が厳しい状況となっています。

なくてはならない仕事なのに人手が不足している状況が続くと、人々の生活にも影響を及ぼすことが考えられるため、問題を解決するために「3K」を「新3K」に変化させる動き活発化したといえます。

 

国土交通省が取り組む建設業界の働き方の改善

建設業全体で働き方改革が進んでいけば、従来までのネガティブなイメージもなくなり、入職希望者も増えていくと考えられます。

そこで、国土交通省が主体となって建設工事の現場で働く作業員のワークライフバランスを改善させようと尽力しており、休日を増やし賃金水準を上げる働きやすい職場づくりに乗り出しています。

新たな建築方法の確立に建築資材の改良の他、情報通信技術の導入などで今後は建設現場の生産性はますます向上していくことになるでしょう。

その結果、工事現場の作業員の労働時間も短縮されるなど、働きやすさが増すことが期待されます。