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建設工事の現場で起きる労災事故を防ぐために

2020.02.04
分類:経営

建設業界の労災事故はだんだんと減少している状態ではありますが、それでも繰り返し発生しており、労災事故全体の多くを建設業界が占めている状況です。

特に事故例として多いのが、墜落や転落、はさまれや巻き込まれ、転倒などで、いずれも生命にかかわることから未然に発生しないよう防ぐことが重要となります。

建設業界の労災事故の原因は?

労災事故が発生してしまう理由は何なのか考えたとき、その原因として挙げられるほとんどが不安全な公道や不安全な状態に起因するものとされています。

いわゆるヒューマンエラーによるものとされていますが、ベテランの職人の方などは危険軽視する傾向がその理由として挙げられるでしょう。

高さ2メートルくらいの場所での高所作業なら、このくらいの高さなら大丈夫だと軽く考えてしまい、安全帯の使用を怠るケースもあるようです。

また、バックホウのオペレーターがエンジンを切らずおり、操作レバーに足があたり誤作動を起こしたというケースなど、必ず座席を立つ場合にはエンジンを切ることが必要という基本を忘れてしまいがちです。

 

作業手順どおりに進まないことが原因にも

建設業界は日々現場の状況が異なり、現場そのものも目的物が完成すれば移動することとなります。すべてが同じというケースは存在しないので、作業手順を決めることは難しいといえるでしょう。作業手順書はあったとしても、現場のそのタイミングの判断が必要になることが多いことも特徴です。

しかしこのその時々に変化する場面行動が災害を発生させる原因となることもあります。もっと注意をしていれば事故は起きなかったというケースでも、注意力には限界があるので仕事に集中すればするほど、安全を守らなければならない意識が薄くなってしまいがちです。

そのため、建設現場におけるヒューマンエラーをゼロにすることは実際困難なことではありますが、それでもゼロを目指す意識や姿勢は大切です。

 

どのように安全対策を行う?

作業員に対し、もし労働災害が起きてしまえば過失相殺などペナルティが加算されることもあると伝え、経済損失の発生により会社や周囲の方たちにも多大な迷惑がかかることもしっかり教育するべきでしょう。

人はエラーを起こすという前提のもとで、安全対策を講じ、エラーを起こさない安全管理が必要なのです。これくらいなら大丈夫、いつもやっていることだから、といった慣れや過信が大きな事故を起こすことがあるとしっかり伝えていくべきなのです。