人を雇ってもすぐに辞めてしまうことや長続きしないため、どうすれば定着率を向上できるか悩む建設会社も少なくありません。
建設業界全体の人材不足問題を解決するためには、人事評価制度を見直すことも必要です。
社員それぞれが自身の働きに見合う正当な評価を受けていると感じることができれば、モチベーションが高まり仕事を続けていきたいという考えに繋がるはずです。
そこで、建設会社の人事評価制度の見直しはどのようにすればよいのか、そのポイントなどについて説明していきます。
建設業界では、国土交通省と一体で進める「建設キャリアアップシステム」を導入することも推奨されています。
建設技能者は様々な現場で経験を積むことになるため、それぞれの技能者の能力が統一で評価される仕組みを存在させにくく、スキルアップしても処遇改善につながりにくいからです。
これらの問題を解決させる目的とされたのが建設キャリアアップシステムであり、技術者の評価を見える化する仕組みになっています。
それにより正当な評価を受けることができ、それに見合う報酬が支払われることとなり、建設業界で働こうとする人が増えれば人材不足解消につなげることができます。
建設キャリアアップシステム導入による評価の見直しは次のようなメリットがあるため、検討してみるようにしましょう。
・正当な評価が可能
・人事評価制度改善が人手不足解消につながる
・生産性向上につなげることも可能
それぞれのメリットについて説明していきます。
建設キャリアアップシステムは、単に建設業界のネガティブイメージを払拭するといった抽象的な取り組みではなく、評価制度を具体化しそれに見合う報酬設定ができることがメリットです。
人事評価制度を重視すれば、人材不足を解消することができます。
なぜなら、待遇面で条件が良くなれば離職者が減ること、評価制度が良ければ従業員から知り合いなどが紹介されるリファラル採用が可能となるからです。
人事評価制度は生産性の向上にもつながるといえますが、これは良い評価や良い待遇を得るには業績が向上することが必要だからです。
評価と実績がリンクすることを理解した従業員は、自主的に働くため生産性の向上に繋がると考えられます。