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土木業界とは?建築業界との違いや特徴・工事の種類について簡単に解説

2023.12.27
分類:その他

土木業とは、自然災害で被災した箇所の復旧や、道路の舗装などインフラ整備目的の公共建造物を工事する業種といえます。

 建物以外の建設工事全般であり、建物を造る基礎部分や、道路・橋梁・ダムなどの建造物を造る工事を担当します。

 そこで、土木業界について、建築業界との違いや特徴・工事の種類について簡単に解説していきます。

土木業界の特徴

 土木業界とは、道路の舗装や自然災害により被害を受けた場所の復旧など、インフラ整備を目的に公共の建造物を工事する業界です。

 主に道路や橋などの新設・整備・復旧などの工事を行う業種であるため、多くは国や県など自治体から依頼される公共事業を担当することになります。

 自治体からの仕事を総合建設業者のゼネコンが請け負い、下請けである土木業がゼネコンから発注されて工事を行うという流れが一般的です。

  

建築業界との違い

 建設工事は土木工事と建築工事に分けることができ、土木工事は地面下に関する工事を行い、建築工事は地面上の工事という認識が一般的です。

 建築業界は一般住宅・マンション・ビルなどの建物を土台から造るため、資材で家を建てる大工などの職人や、空間設計する建築士にインテリアデザイナー、住宅設備に携わる技術者なども含まれると考えられます。

 土木は、橋・トンネル・ダム・鉄道・高速道路など人々が生活する上で必要な構造物を作る建設工事を担当するため、建築業界とは異なるといえるでしょう。

  

土木工事の種類

 土木工事は、道路や橋、堤防などを造る工事です。

 宅地造成や下水道の配管工事なども土木工事に含むといえるため、地面の下の部分の工事を担当するといえます。

 主な土木工事として、次の3つが挙げられます。

 ・基礎工事

・造成工事

・外構工事

 それぞれの土木工事について説明します。

 

基礎工事

基礎工事は、住宅などを建設するときの基礎部分を造る工事です。

軟弱な地盤に適した杭基礎と、杭は使用せずに地盤にそのまま基礎を造る直接基礎があります。

直接基礎は、ベタ基礎・布基礎・独立基礎など種類があり、戸建住宅の基礎工事では底面一面を鉄筋コンクリートで覆うベタ基礎が採用されることが多いといえます。

 

 造成工事

 造成工事とは、盛り土や石を積むことで建造物を建てるための土地を加工する工事です。

 

外構工事

外構工事とは、造園工事・排水工事・舗装工事など建造物本体以外の外構物を造る工事です。