建設工事では建築物廃材が発生しますが、木材・プラスチックなど廃材は手で仕分けを行い、大きなものは重機で所定の場所に分別することが必要です。
これは廃材をリサイクルするためですが、仕分け・分別された後は、圧縮・溶融・破砕され、リサイクル可能な素材のみリサイクル工場に引き渡すことになります。
そこで、リサイクル工場では何が行われているのか、リサイクルの仕組みとリサイクル業者の抱える課題について解説していきます。
リサイクルは、廃プラスチックを溶かし科学的に分解した後、再度、プラスチック原料や製品へと再生する仕組みです。
廃プラスチックを焼却することによって発生する熱エネルギーを、発電や蒸気などに利用することや、ガス・油・固形燃料にすることもあります。
使用済み製品や生産工程から発生する廃棄物など回収し、利用しやすいように処理することがリサイクルであるといえるでしょう。
リサイクル業は、3トン車や4トン車を使って担当エリア内を巡回し、廃棄物を回収してリサイクル工場などに運搬する仕事です。
リサイクル産業共通の課題として、この人口減少に伴う廃棄物量減少は課題として挙げられています。
また、再資源された後の価格低迷なども課題として挙げられるでしょう。
一部の業種においては利益を上げることが難しく、撤退してしまうリサイクル業者も少なくありません。
リサイクル作業では、製品ごとに取りだす部品の形や数は異なるため、1つの製品から多くの部品を取り出す細かい作業が必要となります。
細かい作業を苦痛に感じない方なら、リサイクル作業に向いているといえるでしょう。
なお、製造業界はモノづくりが必要ですが、不良品や異常品など発生したときにはクレーム問題へと発展してしまうためかなり神経を使います。
その一方で分解・リサイクル作業は、壊れている商品をバラバラにする作業のため、製造業よりは気持ちを楽に作業を担当することができます。
リサイクル作業は、製品に合わせて分解する順番を変えることや、使用する工具を変えるといったことも必要です。
そのため臨機応変に対応する能力や、細かい作業が必要となるため、これらが苦手という場合には向いていないといえます。