工事を担当する建設業界でも、4月になると新入社員が入社するため、その研修準備で忙しくなる時期はあります。
しかし建設業界では。新入社員に対しどのような内容の研修をどれくらいの期間で実施すればよいのでしょう。
そこで、新しく建設業界へと一歩踏み出す新入社員に向けて、新人教育で実践するとよいことをご説明します。
新卒で会社勤務が初めてという新入社員は、まだ学生気分が抜けず社会人としての身だしなみや持参するものなどが把握できていないこともあります。
そこで、現場に行くときの身だしなみのルールは事前に伝えておきましょう。
安全靴やヘルメットの着用から、会社指定の作業着を着て腕まくりは禁止など、ルールを伝えておくことが必要です。
他にも工具や筆記用具など、現場に持参する必要があるものも伝えてあげましょう。
建設現場ごとに、朝礼の流れなどは異なるでしょうが、それは挨拶なども同じです。
朝事務所に入るとき、直行して現場に入るとき、休憩をとるとき、現場から事務所に戻ったとき、そして帰宅するときなど、普段当たり前に使っている挨拶の言葉も、まだ入社したばかりの新入社員にはわからないことだらけでしょう。
そのくらい社会の常識なのでは?と厳しい姿勢を見せるのではなく、最初に伝えておくことが必要です。
電話をかけてくる顧客などは、電話に出た相手が新入社員とは知りません。そのため顧客や取引先に不快な思いをさせないためにも、適切な電話応対の方法も伝えておきましょう。
マニュアルなど作成し、どのような場合にどんな受け答えが望ましいか、記載しておくと安心です。
建設業界の仕事でやりがいを感じてもらうためには、工事の全体像を把握してもらうことも必要となります。
目の前の作業と他の職人が行う作業と合わせ、それにより何ができるのか、次どのような工程に進むことができるのか知ってもらうことで、完成させようとする目的物をイメージしやすくなります。
図面などで何を今行っているのか、その目的などを伝えることもよいでしょう。
建設業界の現場に足を踏み入れるのは初めてという新入社員は、様々な不安や心配事を抱えているはずです。そのような気持ちは、ベテランと呼ばれる職人でも当初感じたことのある気持ちといえるでしょう。
その気持ちに寄り添い、少しでも現場に入る不安を解消してもらうため、事前の研修や教育が必要です。
不安を解消しておくことで、実際に現場作業に入った後は集中して仕事に取り組むことができるようになるでしょう。