建設工事を行う現場はいろいろあり、住宅やマンション、ビルにホテル、インフラ整備などの公共工事など種類が豊富です。
工事の需要は安定しており、将来的にも仕事が尽きることはないと考えられるものの、建設業界の人手不足は解消される見込みがたっていません。
特に建設会社が新卒採用したくても、苦戦を強いられることが多く、中途採用をメインに人材を獲得する傾向が高いといえます。
建設会社の人材雇用は、中途採用が多く新卒採用は思うように進まないことが多いといえますが、新卒採用に苦戦している理由として主に次のようなことが挙げられます。
建設業界の仕事は、きつい・汚い・危険という3Kのイメージが強く、若い世代が就職を希望しない理由となっています。
若い世代に注目されやすいのはIT業界など新しい業種で、体力勝負といえる建設業界を避ける傾向があらわれています。
建設業界は労働時間が長く、残業も多く発生しがちです。
さらに週休二日制を導入している現場は少なく、他の業界より休日が取りにくいといったことも新卒採用を困難にさせている理由といえます。
最近の若い世代は、ワークライフバランスを重視する傾向が高くなっており、労働時間が長ければ敬遠されてしまうと認識しておくべきでしょう。
長時間労働で休みも取りにくいのに、収入は他の産業よりも低いといえば新卒採用を希望する若い世代は減少してしまいます。
大企業や有名な会社なら、新卒採用を希望する学生側が調べ、応募してくるでしょう。
しかし中小の場合、ハローワークやインターネットの紹介サイトなどに登録しても、興味を持ってもらうこと自体が難しいといえます。
会社の良さなどを理解してもらうための新たな取り組みや工夫をすることが必要です。
少しでも新卒採用を増やしたいのなら、たとえば自社のホームページで魅力を伝えることなどアピールが必要です。
採用ページも作成し、直接応募してもらえるような工夫をしましょう。
また、地方の建設会社などではUターンやIターンの学生も積極的に採用するという動きも見られます。
学生にとっては自分が住みたい場所で仕事ができるので、モチベーション向上にも繋がりやすいでしょう。
また、事前に働きにくいと感じられるような環境は改善させ、雇用した人材の定着率を向上させる取り組みも必要となります。