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建設業で働きたい方の転職歴が多いときに採用可否はどのように決めるべきか

2021.11.09
分類:総務

建設業で働きたいと希望する方の履歴書を見たとき、転職歴が多いと採用するべきか迷ってしまうものでしょう。

もし雇用した場合でも、またすぐに辞めてしまうと困るでしょうし、何か人間関係などでトラブルを起こしやすい人物なのでは?と勘繰りたくなるものです。

そこで、転職歴が多い方が入職を希望してきたときには、何を確認しておくべきかご説明します。

建設業界では多いと判断される転職回数とは

建設業界での転職回数の相場としては、

20代…2

30代…3

40…4

程度です。

そのためこの回数よりも多く転職を繰り返していると、面接では不利になることが一般的と考えられます。

ただ、建設会社の採用担当者は、単に転職歴だけにとらわれずに、職務経歴書などで次のことを確認しておくようにしましょう。

・業務内容別に記載があるか

・軸になる経験やスキル、得意分野の記載はあるか

・姿勢や能力が伝わる内容か

転職回数が多い方の場合、これまで在籍していた会社と業務内容を11社記載していくだけで、職務経歴書が2枚以上にわたります。

そうなると転職回数の多さだけが目立ち、実際に活かすことができるスキルや経験があっても確認しにくくなってしまいます。

職務経歴書は履歴書と違って年代順に記載しなくてもよいのですが、どのような業務が得意なのか記載されている内容にしっかり目を通すようにしましょう。

何を考え、どのように仕事上の課題を解決してきたのか、これまで仕事に対しどのような姿勢で能力を活かしていたのかなど確認することが必要です。

様々な職を経験しているからこそ、現場で活躍してもらえる人材である場合もあります。

 

転職回数が多い方の面接で押さえておきたいポイント

転職歴が多い方に対し、面接で転職回数がなぜ多くなったのかたずね、どのような回答が返ってくるかがポイントです。

その回答に、

・前向きな理由があるのか

・転職に一貫性があるのか

・意欲的な姿勢は伝わるか

などの有無を確認しましょう。

転職歴が多い場合でも、単に自己中心的な理由で不満を抱え、辞めてしまったとも限りません。

次の働き先では能力や知識を高めていきたいと前向きな姿勢で就職を希望しているのなら、現場のモチベーションを高めてくれる人材となる可能性もあります。

これまでの転職に前向きな理由があり、次の仕事に対する意欲を持っているのなら、まずはしっかりと話を聞いた上で採用するといったことも検討できます。