建設工事業情報ラボConstruction Business Information Lab

建設業で働く女性を増やすために必要なのは職場環境の改善

2021.11.10
分類:総務

平成9年ごろは建設業の技能者数が最大といわれていましたが、この頃に建設技能者として働く女性の割合はたったの6%程度という水準でした。

しかし建設投資が減少し競争激化したことで、だんだんとその割合は変わってきていますが、さらに女性の建設技能者を増やすためには職場環境を改善させることが必要です。

現在、建設業は既存の従事者が高齢化し、若年入職者は減少傾向にあると、人手不足が深刻化しています。

男女問わず技術や技能に優れた働き手を確保し、育成していくことが必要となっていますが、女性が活躍できる職場と認識してもらうためには何を改善させていくべきなのでしょう。

女性が働きやすい職場環境とは

女性が働きやすい職場環境と認識してもらうためには、女性を技能者として受け入れる意識や取り組みを導入していく必要があります。

建設業は男性の職場というイメージを払拭させ、女性が働きやすく活躍できる職場環境であると周知することで、業界の活性化にもつながるはずです。

その結果、女性だけでなく男性の入職者を増やし、人材不足の問題を解決させることができるでしょう。

 

女性が働き続けることのできる職場環境づくり

実際に女性が建設業で働きだしたとしても、職場環境が整備されていなければすぐに辞めてしまいます。

長く働きたいと感じてもらい、定着率を上げるためには、現場の労働環境を整備することや、家庭と両立できる環境整備が必要となります。

共働き世帯や子育て世帯、親の介護などが必要な世帯など、様々な家庭の事情を抱えている方でも働き続けることのできる職場環境に整備すれば、それぞれのライフスタイルに合わせた働き方が実現できます。

多様な働き方が可能となる現場を作るなど、職場を改善させていきましょう。

 

女性が活躍しスキルアップできる職場環境に

建設業で女性が働きだしたとしても、補佐的な役割のみしか仕事を与えられず、活躍できなければやりがいを感じることはできません。

そこで、性別に関係なく、働く方が活躍しスキルアップできる職場環境を作っていきましょう。

働き続けることができるだけでなく、技術や経験を向上させることができる体制や制度を充実させれば、意欲や充実感を高めることにつながります。

 

官民が一体となり推進することが必要

建設業が女性の活躍できる職場と認識してもらうためには、入職促進と就労継続、活躍とスキルアップできる環境を推進していかなければなりません。

そのためには、官民が一体となり戦略的に情報を発信していくことも必要となります。

女性の活躍に向けた取り組みや、実際に現場で活躍している女性を紹介し、女性が活躍できるフィールドは建設業にもあることを知ってもらえるように、多くの方の目に触れる機会を増やすことが必要といえます。