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建設技能者の能力評価制度(レベル判定)とはどのような仕組み?

2021.11.12
分類:総務

建設キャリアアップシステムに関係するシステムである、「建設技能者の能力評価制度(レベル判定)」は、自己スキルを見える化させることが可能といわれています。

そこで、「建設技能者の能力評価制度(レベル判定)」とはどのような制度・仕組みなのかご説明します。

建設技能者の能力評価制度(レベル判定)とは

建設技能者の能力評価制度(レベル判定)とは、建設技能者のスキルを能力評価基準と照合し、一定の基準をクリアしたときにレベルが付与される仕組みです。

レベル判定を行うことで、キャリアアップカードが白以外の色(ブルー・シルバー・ゴールド)に変更され、客観的にどの程度の能力を保有しているのか目で見て確認できるようになります。

従来までレベル判定はレベル判定システムに登録・申請していたのですが、令和3616日にシステム稼動は停止され、レベル判定受付とカード発行がワンステップとなる制度が整備されるまでは、専門工事業団体それぞれでレベル判定を受付することとなっています。

 

レベル判定により変わる色で何がわかる?

レベル判定を起こった建設技能者のカードは、保有する能力によって4段階の色分けがされます。

レベルが高くるほど要件をクリアする難易度は高くなりますが、主に次のような色分けとなります。

レベル1…ホワイト 初級技能者・見習い技能者など

レベル2…ブルー 中堅技能者・一人前とあれる技能者

レベル3…シルバー 職長として現場に従事可能な技能者

レベル4…ゴールド 高度なマネジメント能力のある技能者(登録基幹技能者など)

レベル1として判定される基準

レベル1は、建設キャリアアップシステムに技能者登録をされ、レベル判定を受けていない場合の判定です。

レベル2として判定される基準

レベル2では、次の2つの要件を満たしていることが必要となります。

・建設キャリアアップシステムに蓄積された就業日数が3年(645日)以上であること

・指定された資格を保有していること

レベル3として判定される基準

レベル3は、次の3つの要件を満たしていることが必要です。

・建設キャリアアップシステムに蓄積された就業日数が7年(1,505日)以上であること

・レベル2の資格も有し、かつ指定された資格を有していること

・建設キャリアアップシステムに蓄積された職長または班長として就業した日数が1年(215日)以上であること

レベル4として判定される基準

レベル4は、次の3つの要件を満たしていることが必要です。

・建設キャリアアップシステムに蓄積された就業日数が10年(2,150日)以上であること

・レベル23の資格も有し、指定された資格を有していること

・建設キャリアアップシステムに蓄積された職長としての就業日数が3年(645日)以上であること