新型コロナウイルス感染症対策として、建設工事現場でもマスク着用が求められていますが、だんだんとマスクを外そうという動きも目立ってきました。
気温・湿度が高くなる季節で熱中症リスクにも注意が必要なため、どのような場面ならマスクを外してよいのか正しい判断も必要です。
そこで、建設業での屋外でのマスク着用の必要性の判断の目安などについて説明していきます。
気温の高い日が続けば、マスク着用で熱中症リスクを高めることになりますが、建設現場でもマスク着用について十分注意することが必要です。
熱中症対策としてのマスク着用は、次の取り組みを実施するようにしてください。
・屋外で人と2m以上の距離を確保できる場所では適宜マスクを外す
・休憩時間なども周囲と距離を十分に取ることができれば適宜マスクを外す
厚生労働省も、新型コロナウイルス感染対策で着用しているマスクについて、屋外では距離を確保できず会話する場合を除き必要なしとしています。
屋内でも距離が確保でき、会話をほとんど行わないのなら、マスク着用は不要であるとしているため、熱中症予防の観点からも適時外すようにしましょう。
新型コロナウイルスの感染を防ぐためのマスク着用は一定の効果はあるかもしれませんが、必要がない場面まで着用しておく必要はないということです。
屋外でマスクを不要とするのは、たとえば一人で行動するときなどです。
散歩・ランニング・徒歩や自転車での移動などでは必要ありません。
会話する場合でも、2メートル以上相手との距離が確保できるときは不要です。
熱中症などを考慮し、注意しつつマスクを外すことを考えるのなら、屋外活動や作業においてもマスクは必要ありません。
運動中や農作業中。工事現場での作業などでも最低でも1メートル、他の作業員と距離を確保できれば、マスクを外すようにしましょう。
反対に屋外でもマスクを着用したほうがよいケースとして、2メートル以上の相手との距離を確保できない状態で会話するときや、人が密集しているとき、発熱や風邪症状が見られるものの通院などの理由でやむを得ず外出するときです。
ただしマスクはそもそも義務ではないため、それぞれが必要と感じたときに着用すればよいでしょう。