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雨漏り修理の工事を行うときに必ず住人に伝えてもらいたいこととは?

2022.09.25
分類:リスク

雨漏り修理を依頼されたものの、工事費用が高いとクレームを入れられてしまうことも少なくありません。

豪雨の時期などに突然雨漏りが発生してしまい、室内が濡れて家具なども損害を受けてしまえば、家の修理だけでなく家具の買いなおしなどでも費用がかかるため、できるだけ工事費用は少なく抑えたいと考えるものでしょう。

しかし工事を担当した業者が適正金額を請求したのにも関わらず「ぼったくりではないか?」とクレームをつけられ、トラブルに発展することもあるようです。

そこで、工事後に発生するトラブルを未然に防ぐためにも、雨漏り修理を行う前に必ず住人に伝えてもらいたいことや、一般的な費用の相場について紹介していきます。

雨漏り修理前に住人に伝えてもらいたいこととは?

住人しか分からない雨漏りの状況は住んでいる方にしかわからないこともあるため、原因を特定するためにも次のことを伝えてもらうようにしましょう。

・いつから雨漏りし始めたか

・過去に雨漏りしたことがある場合はその日付

・雨がそれほど強くなくても雨漏りするか

・短い雨でも雨漏りするか

・風がない雨でも雨漏りするか

・雨漏りの勢い

・雨がやむと雨漏りもすぐに止まるか

これらの情報から、気象庁が発表している降水量・風量などの情報と照合し、雨水の侵入場所の位置・方向・漏水部位など分析していくことが必要です。

 

雨漏り修理で発生する費用の相場

雨漏りの修理費用は、工事費用が320万円、原因調査に330万円かかります。

雨漏り修理でどのような工事が必要になるかは、水の侵入部分により違いが出てきますが、どこから侵入しているか外見から確認できなければ原因調査を行う費用が別途発生します。

 

大規模修理が必要になったときの費用相場

大規模修理が必要になった場合、どの工法を用いるかによって、それぞれ次の費用が発生すると認識しておきましょう。

・屋根の葺き替え(屋根材・防水シートの交換作業)140200万円

・屋根のカバー工法(古い屋根を新しい屋根材で覆う作業)80140万円          

・外壁の張り替え(外壁材・透湿防水シートの交換作業)160200万円

・外壁のカバー工法(古い外壁を新しい外壁材で覆う作業)120180万円

大きな出費を防ぐためには、雨漏りに気がついた段階で調査・修理を早めに行うことが大切です。

 

雨漏り修理に火災保険が使えるケースと使えないケース

雨漏りの原因が台風など災害によるものなら火災保険の対象となりますが、経年劣化や人為的な事故による場合は対象になりません。

さらに地震が原因の場合も、火災保険とは別で地震保険に加入しておかなければ補償されませんので注意してください。