建設現場が台風被害に遭ってしまうと、資材が吹き飛ばされたり機械が横転したりと様々な問題が発生する可能性があります。
台風事故で作業員や周辺住民などがケガを負ってしまうことのないように、台風に強い工事現場をつくるためにも事前の予防策が必要です。
そこで、工事現場の台風事故のリスクと予防のための安全対策について紹介していきます。
工事現場で台風事故を発生させないためにも、事前にそのリスクと予防策を確認しておきましょう。
台風による強風対策として、主に次の7つのリスクを理解し、それぞれの予防策を対応しておくことが求められます。
・保安施設の飛来リスク
・高所作業の落下リスク
・溶接による火花の火災リスク
・クレーンによる横転リスク
・河川と湾岸の浸水リスク
・足場のゆるみによるリスク
・台風後の強度低下リスク
それぞれ簡単に説明していきます。
台風による強風対策として、保安施設の飛来リスクをカバーできるようにしておきましょう。
たとえば現場のカラーコーンや看板などは、台風による強風で簡単に吹き飛ぶ可能性があります。
ロープでしっかり固定しておくか屋内に移しておくようにしてください。
台風による強風対策として、高所作業の落下リスクをカバーできるようにしておきましょう。
台風が直撃したときに高所作業をすることはありませんが、台風がまだ遠方にあるときも十分警戒してください。強風に襲われることがあるからです。
台風による強風対策として、溶接による火花の火災リスクをカバーできるようにしておきましょう。
溶接で発生する火花は風で思わぬ方角に飛ぶこともあるため、十分な注意が必要です。
台風による強風対策として、クレーンによる横転リスクをカバーできるようにしておきましょう。
クレーンは構造的に風圧を受けやすく、横転するリスクも高いため、台風のときには早めに退避させてください。
台風による強風対策として、河川と湾岸の浸水リスクをカバーできるようにしておきましょう。
浸水に注意しつつ、資材などが河川や海洋に流出しないようにしておきましょう。
台風による強風対策として、足場のゆるみによるリスクをカバーできるようにしておきましょう。
足場にゆるみが生じていると大変危険であるため、台風が去ったあともぐに作業を始めるのではなく、安全に作業できる状態か確認してください。
台風による強風対策として、台風後の強度低下リスクをカバーできるようにしておきましょう。
建設途中の建造物が台風で強度を失っていないか確認が必要ですが、万一倒れてきたときに助けを呼ぶことができるように、2人1組で確認してください。
特に注意したいのが、山中での土木工事です。
鉄砲水や土砂崩れなどが台風により発生することもあり、流木などでせき止められていた川が一気に開放されれば氾濫します。
山中の川の水は、重力による加速で勢いが強く、被害が拡大する可能性が高いといえます。