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工事現場で多く発生する事故とは?未然に防ぐ上で必要なポイントを解説

2024.04.21
分類:リスク

建設業は労災など事故が多く発生しやすい業界といわれていますが、その理由として、たとえば高所での作業など危険が伴うことも少なくないからです。

 特に建設工事現場で多く発生するのは、作業員の転落・落下事故などであり、生命にかかわる大きな問題に発展してしまいます。

 そのため建設工事現場は、転落や落下を含む事故が起こらないように、安全教育など徹底して行うことが必要です。

 そこで、建設工事現場で多く発生する事故や、労災を防ぐためのポイントについて解説していきます。

建設業で多い事故

 建設業で多く見られるのは、墜落・転落を原因とする事故です。

 ここ数年は建設現場で起こる事故は減少傾向にありますが、事故防止に対する意識や取り組みや高まっているからでしょう。

 しかし建設工事現場で事故が完全になくなったわけではないため、防止する対策を取ることが必要です。

 死亡事故ゼロに向けて安全対策に取り組んでいる建設業も増えつつあるものの、疲労や過労が蓄積されることで、危険回避力が低下し事故を起こしてしまうリスクが高まります。

  

労災を防ぐためのポイント

 建設工事現場では大型機械が出入りすることや、重い資材を運搬したり高所作業を行ったりなど、労災事故につながりやすい要素が多く見られます。

 そのため事故が発生すれば、工期に間に合わなくなるだけなく、人命に関わる事態へと発展してしまうかもしれません。

 そのため徹底した安全管理が必要といえますが、建設業の安全管理の重要性は非常に高いといえますが、労働災害を防ぐためにも次の対策が必要です。

 建設現場で労災事故が発生することを防ぐためにも、次のポイント押さえて対策をしていきましょう。

 ・安全衛生管理計画の作成(労働災害防止対策の基本方針や目標を設定する)

・機器の定期点検の実施(故障・誤作動による事故を防ぐ)

・上下・高所作業における安全対策(落下防止用ネットの設置・作業員同士のコミュニケーション強化などを徹底する)

・危険予知訓練の実施(作業中に発生する可能性のある事故の想定により対策を検討する)

・天候に応じた対策の設定(雨天の滑りやすさへの対策や強風による飛散物対策を行う)

5Sの徹底(整理・整頓・清掃・清潔・しつけの実践による事故防止を徹底して行う)

・ヒヤリハットの共有(重大な事故に至らなかったものの可能性があった事例について情報共有する)

・作業員の体調管理の徹底(体調不良の際など報告しやすい体制を整備する)

・作業員の教育の徹底(危険予知能力を養う教育を強化する)