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建設工事の現場監督としての立場である施工管理が行うこととは?

2019.09.11
分類:リスク

建設業で現場監督と呼ばれる施工管理を行う人材は不足しがちですが、現場監督という呼ばれ方から、現場でも作業着にヘルメット装着で作業に加わらなければならない仕事ではないか?と敬遠されがちです。

確かに責任のある仕事ですが、何を行うのかと問われたとき、上手く伝えられないこともあるかもしれませんので、施工管理が行う仕事内容を再確認しておきましょう。

現場監督である施工管理が行うこととは?

施工管理は現場監督と呼ばれていますが、建設工事現場での指揮や指導を行う立場となります。

ただ、現場の作業員と一緒に施工を行うわけではなく、それぞれの作業に関係する技術者に指示を出し、施工状況を確認していきます。

建設業法では、建設工事の施工計画の作成や、工程や品質管理、技術上の管理や工事施工に従事する者への技術上の指導監督を行うものであるとされています。

 

現場監督は1人で担うわけではない

多岐に渡る施工管理の職務の中の1つが現場監督であるといえるでしょう。

たとえば管理監督業務などのうち、施工計画を作成するのは現場責任者としての立場を担うことができる施工管理の経験者が担当することとなりますが、日常の安全管理はまだ経験の浅い若手などが任されるといった形です。

現場監督といっても1人がすべての業務を行うのではなく、複数で役割を分けることになります。

 

現場監督ができるのは資格保有者

現場監督という立場において、行う業務は多岐に渡りますが、作業工程を計画通りに終わらせるためにも、技術者が安全で安心できる環境で、できる限り効率的に作業を行うことができることが求められます。

建設現場において安全な状態で作業を効率的に行うことが必要であるため、現場監督となる施工管理を担当するためには、国家資格である施工管理技士を保有することが必要です。

 

業務を効率化させるために検討したいこと

ただ、施工管理技士も多くのことを抱え過ぎてしまうと工程管理や品質管理などを手作業で行うのは大変かもしれません。

近年では業務効率化に役立つ施工管理システムといったものの採用を検討する現場もあるため、業務をより効率化させミスを防ぐという意味でも、方法の1つとしてシステムを導入してみてもよいでしょう。

 

現場監督は現場作業の調整や段取りを行うことが仕事

建築物をつくるのは、大工や左官工、塗装工、電気工などです。このように施工を行う方たちが安心して作業に集中できるように、調整や段取りを行うのが現場監督である施工管理の仕事です。現場監督自身が作業を行うことはないということになりますので、この部分で不安を感じている方がいるのなら説明してあげるとよいでしょう。