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建設工事現場は事故多発!損害賠償請求への備えも必要に

2021.03.24
分類:リスク

建設工事現場で行う作業は危険を伴うことも多く、万一事故などが起きてしまいその被害が第三者に及んでしまうと、損害賠償請求される可能性もあります。

賠償する金額は事故の状況などによって変わってくるものの、仮に高額な賠償が必要となったときには払うことが難しく、最悪の場合事業継続が難しくなる可能性も出てきます。

工事現場で働く下請けが事故を起こせば、元請けも責任を負うことになるでしょうし、もし元請けが損害賠償金を支払った場合にはその金額を下請けに請求されてしまうかもしれません。

そのため、建設工事で起きてしまう事故による損害賠償に備えることはとても大切です。

建設工事現場で起きた事故による損害賠償に備える方法

一般的に工事現場で発生した事故で損害賠償請求されてしまったときの備えとして、まず考えられるのが賠償責任に備える保険、第三者賠償責任保険などでしょう。

第三者賠償責任保険は建設工事現場で起きた事故により、その被害が第三者に及んだときの損害賠償金を補償するものです。

高所作業していた作業員が工具を落してしまい、下を通っていた通行人にケガを負わせたというときも、法律上の損害賠償金を補填できることが特徴といえます。

他にも歩行者を誘導にミスがあり、掘った穴に通行人が落ちてしまいケガを負わせたことによる賠償や、足場が崩れ道路を走行中の車を損壊させてしまったときの賠償なども補償されます。

 

その他にも損害賠償に備える保険はいろいろ

生産物賠償などであれば、工事により完成した建築物の受け渡し完了後、工事による事故で他人や他人の財物などに損害を与えたときに発生する法律上の損害賠償を補償します。

建築後に建物を引き渡した後、建物が倒壊してしまい隣接していた店舗が損壊したというときや、機械の設置工事にミスがあったことで工場の作業員がケガを負ったという場合でも補償の対象です。

他にも作業対象物賠償であれば、建設工事を行っているときに第三者の財物といえる作業対象物を壊してしまった場合の損害賠償を補償します。

天井補修作業中、養生シートを敷いていたけれど強い粘着力で床の一部と一緒に剥がしてしまったというケースなどが補償対象となります。

 

建設工事現場で起きるいろいろなリスクへの備えを

建設工事現場は危険を伴う作業が多く、実際事故も多発しています。そのため、現場で働く作業員だけでなく、その近隣や通行する人や車、現場での作業対象物など様々な人やモノに対して万一に備えることが必要といえるでしょう。