建設工事現場で三大災害といわれる事故には、
・墜落・転落
・建設機械・クレーン等
・崩壊・倒壊
が挙げられます。
そのため三大災害が起きないように対策など必要ですが、具体的にどのようなときに起きてしまうのか、発生しやすい時期などについて解説していきます。
「墜落・転落」事故は死亡事故の中で最も多く、全体の約3割を占めます。
たとえば高所作業で足を踏み外して落下してしまうケースや、マンホールなどの穴に落ちるといったケースです。
その原因として、現場の環境が十分に整備されていないことが挙げられます。
手すりや墜落制止用器具を適切に設置していない場合や、組み立てた足場がしっかり固定されていないなどが関係するといえるでしょう。
現場の確認は2人以上で行うようにし、工事現場は十分といえる作業環境の整備を行っておくことが必要です。
「建設機材・クレーン等」による災害も多く発生していますが、工事現場には建設資材が多く置かれている中で、クレーンなど建設機械も出入りします。
資材が転がっていれるときや、クレーンで運んでいる材料が落下することで、事故に遭うケースも後を絶ちません。
用途外で建設機械を使用することや、操縦の際に確認を十分にせず動かすといったことも、事故につながりやすくなります。
ルールを守らない使用方法や確認を怠る不注意などは、大事故をまねくと十分に留意しておく必要があるでしょう。
「倒壊・崩壊」による事故が起きてしまうのは、強風や天災による災害が関係することが多いといえます。
台風や大雨、竜巻などの自然災害で足場が倒壊すれば、作業員に危機を及ぼすため、自然災害発生時にはできる限り早い段階で作業を中止し、安全を確保することが重要です。
また、倒壊してしまう原因に、設計上のミスや補強が十分でなかったことも関係することがあります。
作業前には点検を行い、倒壊しないかしっかり確認しておきましょう。
建築現場で事故が起きやすい時期は、
・暑さが厳しい8月
・寒暖差が大きい10月
・寒さが厳しく繁忙期である12月
です。
屋外での作業が多いため、気候に左右される事故が起きやすいと考えておきましょう。
そして事故が起こりやすい時間帯として、朝11時ごろです。これは昼休憩前に気が緩むことによるものと考えられるため、気を抜かずに作業を行うようしっかりと周知してください。