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リフォーム工事を引き受けるときには顧客との信頼関係が重要

2020.01.05
分類:リスク

リフォーム工事を引き受けた場合、顧客との信頼関係は非常に重要です。よい関係を築くことができれば、最適と思われる提案をしても信頼して任せてもらえるでしょうし、安心してもらえるので作業もスムーズに進みやすくなります。

そこで、どのように顧客との信頼関係を築いていけばよいのか、共有しておくべきことなどについてご説明します。

顧客との信頼関係構築のたえに共有しておきたいポイント

顧客のことを第一に考え、誠意を持って対応することを心掛けていたとしても、一部の悪質な業者の存在で警戒心を高く持たれてしまうこともあります。

信頼関係が築けておらず、双方の認識の違いや十分に確認をしていなかったことが影響し、トラブルになることもあることをまず理解しておきましょう。

もっとも多いのは、リフォームの範囲として含まれているものと、見積もりの内容について、業者と顧客の認識が異なるケースです。

 

リフォーム範囲と見積り内容

一番多いのが、リフォーム範囲と見積り内容の解釈の違いです。

顧客からリフォームの要望をきいて見積もりを作成することになるでしょうが、顧客側からすれば見積もりに普段見慣れない用語が含まれており、何に必要な費用なのかわかりにくいこともあるようです。

そのため、見積もりを提示する際には必ずリフォームの範囲がどこまで含まれるのかなど、丁寧に不安点などなくなるまで説明することが大切になります。

 

完成した状態がイメージと違うというトラブル

実際に完成したときに、顧客がイメージしていたものと違う!といった事態にならないためにも、工事に取り掛かる前には使用する設備や素材など見本で確認してもらい、完成したときのイメージ図や設計図などで業者と顧客双方がそのイメージを共有できるようにしましょう。

また、工事の期間についても希望があるなら事前に伝えてもらわなければ、もし工期に遅れが生じた場合、仮住まいの賃貸住宅の家賃負担が増えるといった問題も発生します。

 

責任の範囲や追加工事の費用についても確認を

そしてもっとも注意したいのは、工事が完了した後で発生した不具合に対する費用負担の責任の範囲です。どこまでを保証範囲とするのか、事前に説明しておくことが必要になります。

さらに工事を行う途中で変更や追加の工事が発生した場合、その都度金額の確認を行わなければ、後で聞いていた金額と異なる!と顧客が感じ、トラブルになる可能性もありますので注意しましょう。

せっかく請け負ったリフォーム工事で本来なら満足してもらえる施工内容のはずなのに、ちょっとした食い違いでトラブルになってしまうことは避けたいものです。

しっかり顧客との信頼関係を築くことができるよう、安心して任せてもらえる対応を行うようにしてください。