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内装工事で床を施工するときに注意しておきたいこと

2020.01.07
分類:リスク

内装工事において、たとえば和室の畳をフローリングに変更する場合や、カーペットをフローリングに変えたいという場合など、床の施工にもいろいろあります。

それぞれ変更する形や状況が違ってくると、気を付けたい部分も変わりますので、ケースに応じて注意しておきたいことを事前に把握しておくようにしましょう。

和室畳をフローリングへ変更する場合の注意点

畳は一般的に6cm程度の厚みがあるものが多く、畳をめくれば隣接する廊下やダイニングよりも床が低いことがほとんどです。

そのため、和室の床の下地にそのままフローリングを乗せる形になると、部屋を出たとき段差が生じることとなりますので、下時で高さを調整することが必要になります。

ただし、引き戸や障子が間にある場合が大半であり、さらにそのまま引戸を使うという場合には、その下に設置されている厚みが3cmほどの敷居についても考えることが求められます。

引き戸をそのまま利用するなら、敷居の撤去はできませんので、敷居を跨ぐように床の高さを合わせるか、和室の底の高さを引き戸の敷居に合わせることが必要となります。

 

カーペットやフローリングを変更する場合

カーペットは約15mm、遮音フローリングも約14mmと差がそれほどないことから、仮にカーペットからフローリングに張り替えを行うとしても特に問題は発生しません。

遮音フローリングとは床板の裏面に遮音クッションが合わさっている商品のことです。この遮音フローリングから新しい遮音フローリングに張り替えたいという場合、既存の床の上に重ねて施工することはおすすめできません。

すでに遮音クッションで床がフワフワとしている状態の上に、さらにフローリングを張れば歩いたときに仕上げた床がもともとの床と合わさってわずかに動くようになってしまいます。

隙間などが発生してしまう可能性があるので、一旦は既存の床をめくり、新しい遮音フローリングを張るようにしましょう。

 

キッチンの床をフローリングにしたい場合

キッチンの床をリフォームする場合、キッチンそのもののリフォームも合わせて検討したほうがよい場合もあります。

なぜなら、キッチンの下にしっかりフローリングを施工することが可能となること、既存のキッチンでキッチン下まで施工する場合には、ガスや水道などの工事が必要となり、余計な費用がかかるからです。

また、これらのガスや水道の脱着にかかる作業は、新しくキッチンを備える場合のガスや水道の工事と内容がほとんど同じなので、費用にも差が生じません。そのため、これらも踏まえて検討したほうがよいということになります。