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外壁塗装工事が完了していない間に台風が直撃することが予想される場合の対処法

2020.01.08
分類:リスク

外壁塗装工事を行っているとき、台風がきた場合にはどのような対応が必要なのでしょう。台風が発生すると、その進路やいつ襲来することになるのかなどは予想されるため、台風による影響が強い日は工事を中止するという対応は可能です。

ただ、すでに現場は職人が塗装するときに乗る足場が組まれており、その周りには飛散防止用のシートも張られているといった状態でしょう。

もし台風が直撃し、シートが強風であおられ、安全であるはずの足場が倒壊してしまったら…と考えると、一旦足場を解体するべきなのか迷うこともあるかもしれません。

そこで、仮に足場が倒壊した場合にはどうなるのか、そのような事態に陥らないために何を行えばよいのか把握しておきましょう。

飛散防止用のシートが強風の影響を受けないようにするために

もし台風により足場が倒壊してしまうと、近隣にはもちろん迷惑をかけることになるでしょうし、大きな事故に繋がる危険性も高まります。

そのため台風が予想される場合には、速やかに事故が発生しないような防止対策を講じることが必要です。

まず、足場を覆う飛散防止用シートは、足場に細く畳んで縛り付けておき、強風による影響を受けないようにしておくか、外しておくようにしましょう。

台風が去ったことを確認した後で、また外壁塗装作業を開始できるようにシートを張り直します。

 

台風による風雨で塗装の質が低下しないようにするために

外壁塗装工事が完成されていない状態で台風により雨風にさらされれば、塗装の質などに何か影響はないのだろうか…と心配になる場合もあるかもしれません。

雨が降り続く間や、塗料が乾くまでは塗装作業はできないものですし、乾く前に雨に濡れれば効果を十分に発揮できなくなってしまいます。

そこで、外壁塗装工事は予測される天候に応じ、作業手順を細かく練り直しながら質を保持できるような計画を立てた上で行うことが必要です。

もし台風が発生し、その影響があると予想できる状況であれば、直前まで予定通りに作業を進めず、台風や雨で塗装に問題が生じないような作業手順に組みかえることになります。

このように細かな作業手順の練り直しにより作業を進めておけば、途中で台風による影響があったとしても塗装の状態や質が落ちることはないはずですので、天候のチェックや予想、作業計画や手順の練り直しや組みかえは都度行うようにしてください。