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建設工事現場で使用するダンプカーの種類と使用するときの注意点

2022.07.22
分類:その他

建設工事現場で使われている「ダンプカー」は、ダンプトラックと呼ばれる車両の1つであり、土砂やゴミなどを積みこみ、荷台を傾け一気に降ろすことができる車です。

ダンプカーには「土砂ダンプカー」と「土砂禁ダンプカー」という種類があり、形状や大きさなどでも種類が分かれています。

そこで、建設工事現場で使用しているダンプカーの種類と、使うときに注意したいことについて説明していきます。

「土砂ダンプカー」と「土砂禁ダンプカー」の違い

「土砂ダンプカー」とは、土木・建築現場で使用されていることが多い、土砂や石材など運搬するダンプカーで、荷台を傾け積み荷を排出できることが特徴です。

「土砂禁ダンプカー」は、荷台部分のあおりが高めに設置されているダンプカーで、土砂など重量のあるものではなく、ペットボトルや石炭・チップなど軽量なものを運搬することが特徴です。

 

形状の違いによるダンプカーの種類

ダンプカーといっても荷台から積荷を下ろす方法により名称が変わってきますが、主に次の5つのダンプカーが主流です。

・リアダンプ(後部より積載物を下ろすダンプカーで、国内で多く使われている)

・ローダーダンプ(荷台を持ち上げるダンプ機能に加えて、荷台をスライドさせることができることが特徴)

3転ダンプ(荷台は後方だけではなく左右を含めた三方に傾けることが可能であり、操作性能が高いことが特徴)

・サイドダンプ(積み荷を車両左右に下ろすことが可能であることが特徴)

・重ダンプ(巨大タイヤを装着した最大積載量が大きいことが特徴)

 

車両の大きさによるダンプカーの種類

また、ダンプカーは車両の大きさによって大型・中型・小型の3種類に分けることができます。

・大型ダンプカー(最大積載量10t前後のダンプカーで「10tダンプ」と呼ばれる)

・中型ダンプカー(最大積載量4t前後のダンプカーで「4tダンプ」と呼ばれる)

・小型ダンプカー(最大積載量23t前後のダンプカーで、最大積載量により「2tダンプ」または「3tダンプ」と呼ばれる)

 

ダンプカーを利用するときの注意点

ダンプカーを使用するときには、最大積載量より多い荷物を積んでしまう過積載に注意するようにしてください。

規定を超えた積載量を積んで走行してしまうと、トラックや荷台に大きな負荷がかかり、左右のバランスを崩しダンプカーが転倒する可能性があります。

負荷がかかれば車両も劣化しやすくなり、タイヤ破裂やブレーキが効かなくなるといった大事故につながる故障を起こすことも考えられます。