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解体工事に欠かすことができないユンボとは?それぞれの建設機械の意味

2020.02.23
分類:その他

解体工事など土に触れる工事を行うときに欠かすことのできない重機がユンボです。

キャタピラーが付いた台車にショベルが備わった建設機械のことですが、正式には油圧ショベルやパワーショベル、ショベルカー、バックホウなどのことなのに、建設業界ではまとめてユンボという呼び方をしています。

なぜユンボと呼ばれるようになった?

もともと、昭和30年代の日本は重機を製造することは難しかったので、主にヨーロッパなどの海外からの輸入に頼っていました。

昭和36年に現在の三菱重工業が、フランスのSICAM社から技術を供与し、製造された代表機種をSICAM社の商品だったユンボという名称で販売することとなります。

このときに製造されたユンボの性能がとても良かったことで、油圧ショベルの代名詞として建設業界を中心浸透したという流れです。

なお、フランスのSICAM社は現在、ユンボ社と社名が変更されています。

 

ユンボとされる建設機械のそれぞれの意味は?

現在同事業を継承しているキャタピラージャパンにユンボの名がついた商品はありません。建設機械で使われる呼称ではありますが、日本では株式会社レンタルのニッケンの登録商標となっているようです。

なお、パワーショベルやショベルカーなどは、それぞれ次のような意味として使われています。

・パワーショベル 動力で動く大きなシャベルにより、土砂などを掘削する土木機械のことですが、コマツが商品名で使用しています。

・ショベルカー 土木工事に使う掘削用の動力シャベルが備わった車両のことですが、マスコミ関係などが報道の際に用いることが多いようです。

・バックホウ 英語のbackhoeが由来で、back(後部)とhoe(くわ)が合わさった言葉です。主に行政用語として使用されることが多いようです。

・ドラグショベル  機体から低所にバケットを下げて手前にかき上げ掘削する機械ですが、国交省などの文書で用いられる名称です。

・油圧ショベル 自走式の建設機械のことですが、土木建設業界で用いられる呼び方です。

ただ、建設業階ではこれらを明確に区分けせず、ひとつにまとめてユンボと呼ぶことが多いようです。

 

ユンボとひとまとめにしないほうがよい?

ユンボとは、油圧ショベルやバックホウ、パワーショベルなどの建築圧砕機の通称であり、もともとはフランスの重機メーカーの製品名だったものが現在の日本で重機全般を指す言葉として使われているのです。

どの建設機械を指しているのかわからなくなることがあるので、それぞれの名称で呼んだほうがよい場面もあると理解しておきましょう。