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上下水道工事の種類とそれぞれ必要な資格について簡単に解説

2023.07.27
分類:その他

上下水道工事は、人々が生活を送る上で欠かせないインフラ工事といえますが、水道や関連する設備の工事においては専門的な技術や知識が求められます。

そこで、上下水道工事の種類とそれぞれ必要な資格について簡単に解説していきます。

水道工事の種類

水道工事とは、給排水設備を建物に新設・修理・撤去する工事であり、安全衛生確保に欠かせないことであるため、自治体からの指定業者のみが施工できます。

水道工事の種類は主に次の3つです。

・給水管引込工事

・屋内配管工事

・下水道排水設備工事

それぞれどのような工事か簡単に説明します。

給水管引込工事

給水管引込工事とは、上水道本管から建物敷地内の水道メーターまで給水管を引き込む工事です。

公道を掘り返したり公設水道メーターを新設したりする作業が必要になるため、自治体の指定給水装置工事事業者のみが扱うことのできる工事でもあります。

工事を行う前には、自治体で審査を受けて、道路占用許可申請など手続することも必要です。

屋内配管工事

屋内配管工事とは、敷地内の公設水道メーターから、建物内のキッチン・洗面台・トイレ・浴室などの水回り設備へと水道管を配置し、蛇口や止水栓を設置する工事です。

また、庭など屋外に蛇口を設置するときにも対応します。

下水道排水設備工事

下水道排水設備工事とは、敷地内に排水口・配水管・公共汚水ますを設置することや、公共汚水ますから下水道本管までの配管などの工事です。

上下水道工事で求められる資格の種類

上下水道工事で求められる資格は主に次の3つです。

・給水装置工事主任技術者

・水道技術管理者

・管工事施工管理技士

配置が義務づけられている資格もあるため、それぞれ説明していきます。

給水装置工事主任技術者

給水管引込工事や屋内配管工事を行うためには、現場で給水装置工事主任技術者の指導監督が必要です。

給水装置工事主任技術者は、給水装置工事に関しての技術管理や作業員を指導・監督するための国家資格者であり、給水装置工事の施工計画や工事に関して水道事業者と連絡・調整・工事検査立ち会いなどでも携わります。

水道技術管理者

水道技術管理者とは、上水道・簡易水道・専用水道など水道施設の基準・水質検査・浄水場などに従事する方の健康診断など管理業務に携わる者です。

万一、水質や設備の衛生面で何か問題があったときには、給水を緊急停止する判断など、安全面における責任を担います。

管工事施工管理技士

管工事施工管理技士とは、上水道・下水道設備・空調・吸排気・ガスなどの配管工事における品質・安全・工程管理などを担当する国家資格者です。

配管工事を安全・スムーズに進めることができるように、施工計画作成や現場で技術指導などを行います。