初めて建設工事現場に入るときには、現場の上下関係などが分からずに混乱する方もいるようです。
家の建築現場なのか、それともビル建設なのかなどにより上下関係も異なるでしょうが、まずは建設現場で働く人たちについて理解しておくことが必要といえます。
そこで、建設工事現場ではどのような人が働いているのか、上下関係に不安を感じる方のために上層部といわれる立場の役職や、職人とされる人たちの種類について説明していきます。
建設工事現場で、上層部といわれる立場にある役職者は「施工管理者」で、現場を取り仕切ることになりますが、大きく次の4つの役職に分けることができます。
・所長
・工事長
・主任
・係員
それぞれ説明していきます。
現場で最も上位にいる立場の人であり、実績はすべて所長を筆頭にした成果となるため、スムーズに現場を回すための判断力が必要となる役職です。
現場の責任者であり、係員と主任に仕事を分担して問題解決することを役割とする役職です。
係員を10年経験した施工管理者は主任の役職につくこととなり、現場を安全・快適な場所にする役割を担います。
建設現場で起きる問題ごと、解決に向けて職人たちを動かすことが仕事です。
当日の作業を職人に説明し、円滑に作業を進めるだけでなく、は現場の後片付けなども担当として担います。
現場を管理する施工管理者のもとで、特殊な技術を生かしながら実際に作業を進めていくことになるのが職人の仕事です。
技術により上下関係は並列となりますが、たとえば木造建築の工事現場なら大工が職人たちを率いることが多くなります。
現場で実際に作業をする職人の種類は以下のとおりです。
・大工
・左官
・足場屋
それぞれ説明していきます。
木造建築物の建築と修理を担当する職人であり、現場の職人を率いていく立場となることが多い役職といえます。
建物の壁・床・土塀などにコテで塗り仕上げる仕事をする職人のことで、レンガやコンクリートの仕上げや、床コンクリート仕上げなどを担当します。
鳶と混同されがちな職人ですが、鳶職の場合には足場設営や建築作業に加えて高所作業を行います。
しかし足場屋は足場工事を専門とする職人であり、足場の組み方次第で作業効率が大幅に変わることから、頭脳と体力が必要になります。