駐車場はもともとアスファルトで舗装されていたわけではなく、工事により締め固めなどの工程を経て現在の姿があります。
アスファルトを使用した駐車場の舗装工事は、大きく分けると4つの工程を経ることになりますが、地盤作りからアスファルトの締め固めるまでの工程や手順について説明していきます。
駐車場にしたい場所の地盤が弱かったとしても、頑丈なアスファルトで舗装できれば、安心して車を停めることができます。
田や畑などはアスファルトで舗装できないと思われがちですが、砂利を敷いて強度を高め、アスファルト舗装で駐車場にすることができます。
駐車場の舗装工事で、最も使用されているのはアスファルトです。
一般的な舗装方法ともいえるアスファルト舗装の工程は、主に次の4つに分けることができます。
・掘削
・路盤の整正
・アスファルトを敷きならす
・アスファルトの締固め
それぞれの工程について説明します。
まずは掘削作業を行うことになりますが、アスファルト舗装の下準備段階といえる作業です。
ショベルカーで土を掘削し、不要な土は取り除いていきます。
道路と駐車場の間に段差ができないように、アスファルトの厚さなどを計算して地面を適当な深さまで掘り下げていきます。
アスファルトを敷く前に、粒状の砕石と呼ばれる材料を地面に敷きならして路盤を整正していきますが、舗装完了後の強度やできあがりに影響する作業なので、丁寧に行いましょう。
アスファルト混合物を、整正した路盤の表層に敷きならしていきます。
面積が狭い場合には、レイキという道具で人の手で敷きならしていくことになりますが、広い場所の舗装ではレイキ以外にフィニッシャーという重機を使ってアスファルト混合物を敷いていきます。
フィニッシャーを使うことにより、仕上がりをより美しくすることができます。
アスファルトを敷いたら、転圧作業で締め固めていきます。
アスファルトは120度程度の熱さですが、上から転圧機械を使って圧縮することにより、しっかりと固まります。
表面温度が約50度まで冷めると使用が可能となりますが、仮に50度以上の状態で使用してしまうと、変形したりひび割れたりなど劣化してしまうため、しっかり固まるまで時間を置くようにしてください。