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排水設備工事はどのようなときに必要?下水道工事の基本について解説

2022.09.06
分類:その他

排水設備工事は、下水道工事に含まれる工事ですが、住んでいる場所が下水道区域のときや、下水道区域の土地に家を建てるときに必要になります。

工事が新築または改修のどちらなのか、水洗トイレかなど様々な状況により行う排水設備工事の方法など変わってきますが、知っておきたい基本的な知識について解説していきます。

下水道とは

下水道とは、家屋の洗面所やバス、トイレやキッチンなどから出る生活排水を下水道管に流し、浄化センターできれいにして河川に放出する水の通り道のことです。

反対に生活用水を供給するのは上水道で、上水道と下水道の2つを合わせて水道とされています。

生活排水は敷地内の汚水ますから公共ますへと集められ、取付管から公共下水道へと流されていきます。

すべての場所で下水道整備が完了しているわけではありませんが、公共下水道整備は全国各地で進められています。

公共下水道を利用できるエリアを下水道区域といいますが、それ以外の地域では、敷地内に浄化槽を設置し生活排水を集めます。

 

下水道工事の種類

下水道に関連する設備は、

・公共の下水道

・家の敷地内

・浄化センター

3つの設備に関係します。

この中で一般の方が関係するのが、公共の下水道に関する「公共下水道工事」と、敷地内の「排水設備工事」です。

そこで、

・公共下水道工事

・排水設備工事

それぞれの工事について説明していきます。

公共下水道工事

公共下水道工事は、道路の地中に下水道管を設置して浄化センターまでつなげる工事です。

自治体の責任で行う工事のため、費用も自治体が負担します。

排水設備工事

排水設備工事は、家庭の排水口から公共ますに接続するまでの排水管や汚水ますを設置する工事です。

下水道区域以外に住んでいる方のほとんどは浄化槽を利用しているでしょうが、下水道の共用開始に伴い、排水設備工事が必要となりました。

公共ますから下水道を経て浄化センターに届くまでは自治体の責任ですが、公共ますまでの排水設備工事はそれぞれの家庭の責任で行うことになり、工事費用も負担しなければなりません。

なお、下水道接続工事は排水設備のない住宅を新築するときや汲み取り式を水洗トイレにするときに行われます。下水道切替工事は浄化槽から下水道に切り替えるときに行われる工事です。どちらも排水設備工事ですが、条件によって工事の方法や費用は変わってきます。