橋はどうやって作られているのか、子供にたずねられたときどのように答えるでしょう。
大人でも説明できないことが多い橋の建設方法ですが、子供も大人もどちらにもわかるように、簡単に説明していきます。世界中にはたくさんの橋があり、材料として使われているものもいろいろあります。
橋の材料として昔から使用されているのは木や石ですが、現在作られている橋の多くは鉄やコンクリートでできています。
コンクリートは、水・セメント・砂・砂利などでできていますが、特徴は次の2つです。
・押す力に強い
・引っ張る力に弱い
これらの特徴を踏まえた上で、コンクリートに鉄筋とよばれる鉄部材をいれ補強していますが、さらに大きな橋をつくるためにはプレストレストコンクリートという構造が使われます。
「プレストレストコンクリート(PC)」とは、鉄筋よりもさらに強い鋼材をいれて丈夫にしたものです。
高い強度でひび割れせず、様々な形にできるなど、メリットはいろいろあります。
橋にはいろいろな形がありますが、大きく5つの種類に分けることができます。
①桁橋 厚さのある板状の橋桁を支柱にのせた基本的な橋
②トラス橋 棒のような部材を三角に組み合わせて桁橋の主桁のかわりに用いている橋
③アーチ橋 曲線を描いた形の橋
④吊橋 高い支柱に太いケーブルをたるませ張り、ケーブルから別のケーブルを使い橋桁をぶらさげている橋
⑤斜張橋 吊橋に対しケーブルをたるまないように張った橋
どこに橋をかけるかにより、かける方法はいろいろあります。
最も一般的な工法が「トラッククレーンベルト工法」です。
他の工法よりも工費を安く抑えることができ、短い工期で工事ができることがメリットといえます。
上部工を仮受け台で支持しながら、順次、移動式のトラッククレーンまたはラフタークレーンで橋をかけていきます。
他にもユニークなかけかたとして、「はり出し工法」があります。
はり出し工法は「やじろべー工法」と呼ばれることもある方法で、左右にのびた手の先に重りをつけ、中心を支えて倒れない仕組みのやじろべーと同じく、橋桁を中心点にして橋脚の頂点部から両端へバランスを取りながら水平にのばす工法です。
はり出し工法で橋をかけると、橋の下に支えを作る必要ないため、谷をまたぐ形で橋をかけることができます。