とび・土工・コンクリート工事とは、足場組立て・杭打ち・土砂掘削・コンクリート工作物の築造・基礎工事などの工事を総称した工事のことです。
コンクリート工事では、鉄筋コンクリート構造の建築物の構造体となる基礎・柱・梁・壁・床・階段など、コンクリート部材を構築します。
建物の大部分は鉄骨や木造の場合でも、基礎部分は鉄筋コンクリート基礎が採用されるため、建物を建設するときには欠かせない重要な工事といえるでしょう。
そこで、コンクリート工事をメインとして、とび・土工・コンクリート工事とはどのような工事なのか、何を目的に行うのか解説していきます。
「コンクリート」は、
・水
・セメント
・骨材
・混和剤
などを混合して作ります。
水とセメントが化学反応を起こし、熱を発生しながら骨材と硬化することによって、強度の高い構造体を形成する仕組みです。
建物の強度に影響を与える材料であるのがコンクリートですが、このコンクリートを使った工事が「コンクリート工事」です。
構造設計によって計算された必要とされる強度を保つことができ、品質も確保するための事前準備・打設中の管理・打設後の養生を行う工事といえます。
「とび・土工工事業」とは、とび・土工・コンクリート工事を事業とすることで、次の5つの工事を行います。
・足場の組み立て・機械器具や建設資材など重量物をクレーンなど使って行う運搬配置・鉄骨などの組み立て工事
・くい打ち・杭抜き・場所打杭を行う工事
・土砂などの掘削・盛り上げ・締固めなど行う工事
・コンクリートにより工作物を築造する工事
・その他基礎的・準備的工事
これらの工事はさらに細かい工事の種類に分類されますが、従来まではとび・土木工事に含まれていた「解体工事」は、別途平成28年6月1日に「解体工事業」が新設されたことにより現在では別枠扱いとされています。
「コンクリート打設」とは、枠の中に生コンクリートを流し込み、建物の基礎を作ることです。
底盤部分と立ち上がり部分に分けて「二度打ち」することで、しっかりとした強度を保つことができます。
基礎がしっかりしていなければ、強度や耐力が不足することになるため注意してください。
水分は過剰な場合だけでなく不足していても問題が起きてしまうリスクを高めると留意しておきましょう。