コンクリートブロックはブロック塀などで使用されますが、他にも園芸やDIYにも使われます。
用途によって様々な種類があり、ブロック塀の高さや厚みに制限があるため、適したものを選ぶことが必要です。
そこで、用途に合った使い方をするために、コンクリートブロックの種類とそれぞれの特徴や用途について紹介していきます。
コンクリートブロックとはコンクリートでつくった方塊状の建築・土木資材の1つであり、工業製品として規格化されていることから簡単に入手できます。
道路工事や河川工事で使用される積みブロック・張りブロック、海岸工事で用いられる消波ブロックなどもコンクリートブロックに含まれます。
施工管理においてもコンクリート直打ちより簡単であるため、広く普及している資材といえます。
また、景観対策として使用される表面加工済の化粧ブロックなどもコンクリートブロックに含まれます。
塀以外にも、花壇や土留めなどいろいろな用途で使用されており、その種類も多岐に渡るため用途に合った使い分けを行うとよいでしょう。
コンクリートブロックが主に使用されるのは、次のような場所です。
・塀
・門柱
・花壇
・飾り壁
・土留め
塀や門柱でコンクリートブロックを使用する目的は、敷地の境界として壁を設けるなどです。
低くブロックを積んだ上に、メッシュフェンスなど立てることが多いといえます。
飾り壁でなどの場合、敷地内のアクセントとして使われることが多いため、装飾ブロックや化粧ブロックなどが用いられます。
コンクリートブロックは、次の3つで構成されています。
・砕石層
・基礎部分
・ブロック部分
砕石層は基礎部分を支える部分であり、地盤沈下を防ぎます。
基礎部分はブロック塀を支える部分であり、コンクリートを地中に流し込んでL字型に鉄筋を埋め込みます。
ブロック部分は本体部分であり、地中に5センチから10センチほど埋め込めば強度が上がります。
日本の工業製品の規格はJISにより定められており、コンクリートブロックについても「JIS A 5406」の規定に適合または同等品質以上のものであることが必要です。
JISの認定しているコンクリートブロックとして、次の5つが挙げられます。
・区分:断面形状 種類:空洞ブロック
・区分:圧縮強さ 種類:C(16)
・区分:化粧の有無 種類:素地ブロック
・区分:防水性 種類:普通ブロック
・区分:寸法精度 種類:普通精度ブロック